ETHZilla、イーサリアム特化企業へ転換|ナスダックで取引開始

On 8月 25, 2025 at 9:13 pm UTC by · 1 min read

ナスダック上場企業のETHZillaコーポレーションが、社名を変更し、イーサリアム(ETH)の保有に特化した企業として取引を開始した。

上場企業のETHZillaコーポレーションは18日、社名を変更し、イーサリアム(ETH)の保有に特化した企業としてナスダック市場での取引を開始した。

元はバイオテクノロジー企業であった同社は、従来の事業からイーサリアムを財務資産として蓄積する企業へと完全に転換した。

バイオ企業から仮想通貨企業への大胆な転換

ETHZillaは、臨床段階のバイオ企業からデジタル資産運用企業へと大胆な事業転換を遂げた。

このピボットは、約5億8,100万ドルに及ぶ大規模な資金調達によって実現した。具体的には、4億2,500万ドルの私募と、1億5,625万ドルの転換社債発行で構成されている。

調達した資金を活用し、同社はすでに9万4,675ETHを平均取得単価3,902.20ドルで取得済みだ。

この保有資産の現在の価値は約4億1,900万ドルに上る。さらに、約1億8,700万ドルの現金を保有しており、今後の戦略的な動きに備えている。

この事業転換の背景には、従来のバイオ事業の業績不振と、イーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク移行を背景とした機関投資家の関心の高まりがあった。

イーサリアムの今後の展望と機関投資家の動向

ETHZillaがビットコインではなくイーサリアムを戦略的資産として選択したことは、市場の関心を集めている。

同社は、イーサリアムのインフラ開発と機関投資家による採用拡大の波に乗ることを目指しており、これは規制された暗号資産(仮想通貨)へのアクセスを求める投資家の需要に応えるものだ。

また、同社は単にイーサリアムを保有するだけでなく、資産価値の向上を目指す戦略を打ち出している。外部の資産運用会社としてElectric Capitalを起用し、ステーキングやレンディング、流動性供給といったオンチェーン戦略で追加リターンを追求する計画だ。

これにより、機関投資家レベルのカストディ、リスク管理、および財務報告基準を提供し、イーサリアムの今後の動向を占う上で重要な事例となる可能性がある。

現時点では、一部で噂された100億ドル規模の追加資金調達計画は公式に確認されておらず、当面はすでに確保した資金の運用と、保有資産からの収益最大化に注力する見込みだ。

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