
仮想通貨ライター。取引歴5年、ブロックチェーン技術の解説から市場分析、DeFi・NFTの最新動向までカバーします。複雑なトピックを分かりやすく解説し、皆様の的確な意思決定をサポートします。
ナスダック上場のForward Industriesは11日、ソラナ(SOL)を中心とした財務戦略構築のため、16億5000万ドルの第三者割当増資を完了したことを明らかにした。
医療デザインを手掛ける同社は、この資金調達により事業の軸足を大きく転換する。
医療デザイン企業であるForward Industries, Inc.は、公開株式への私募による資金調達を完了した。
同社は調達資金の大半をソラナの購入に充て、ソラナを基盤とする財務業務を確立する計画だ。
運転資金や関連取引費用もこの資金で賄う。
この取引は現金とステーブルコインで決済された。
ギャラクシー・デジタル、Jump Crypto、Multicoin Capitalの3社が主導し、合計で3億ドル以上を出資した。
Multicoin Capitalのカイル・サマニ共同創設者によると、各社が1億ドル以上を拠出した。
本件の主幹事代理人はキャンターフィッツジェラルドが務めた。
同社のマイケル・プルーイット暫定CEOは、当社の使命が運用的、革新的な卓越性を中心としてきたと述べた。
その上で、今後はその原則を資本戦略にも拡大し、ソラナを核としたバランスシートを構築する考えを明らかにした。
同社は世界をリードするソラナ財務企業になることを目指している。
この発表は、従来の金融市場と暗号資産(仮想通貨)市場の両方で大きな反応を引き起こした。
報道を受け、ソラナ(SOL)は7カ月ぶりの高値となる228ドルを記録した。
TradingViewのデータによると、ソラナの価格は1.41%上昇して227.31ドルとなり、週間で7.75%、月間で約30%、半年間で70%以上の上昇を見せている。
Forward Industriesの株価もナスダック市場で30.95%急騰し、一部報道では発表直後に一時102%の上昇があったと伝えられた。
今回の動きは、ソラナエコシステムに対する機関投資家の信頼が高まっていることを示す。
カイル・サマニ氏は、「2025年9月時点で、ソラナのステーカーは平均8.05%の利回りを得ている」と述べている。
これが機関投資家の関心を集める一因となっている。
この戦略転換により、同社はソラナの主要な法人保有者の一つとなる。
今回の資金調達には、主導企業以外にも多くの機関投資家や個人投資家が参加した。
機関投資家にはBig Brain Holdings、ビットワイズ、ボーダーレス・キャピタル、Coinlist Alphaなどが名を連ねる。
また、著名なエンジェル投資家も参加している。
経営体制も刷新され、Multicoin Capitalのカイル・サマニ氏がForward Industriesの取締役会会長に就任し、マイケル・プルーイット氏が取締役に加わった。
さらに、Jump Cryptoの最高投資責任者とギャラクシーの社長兼最高投資責任者が取締役会オブザーバーの権利を得た。
サマニ氏は、機関としての出資に加えて個人で2500万ドルを追加で拠出している。
主導する3社は、Forward Industriesがソラナ財務戦略を構築・実行するための戦略的支援も提供する。
この取引は、上場企業によるソラナに特化した財務案件として過去最大級のものだ。
伝統的な上場企業がデジタル資産の財務管理にどう取り組むかについて、大きな変化を示す事例となる。
こうした企業戦略の変化の背景には、ブロックチェーンとは何かという根本的な理解が広まりつつあることがうかがえる。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。
仮想通貨ライター。取引歴5年、ブロックチェーン技術の解説から市場分析、DeFi・NFTの最新動向までカバーします。複雑なトピックを分かりやすく解説し、皆様の的確な意思決定をサポートします。