ギャラクシー・デジタルは総額1億ドル規模の新ファンドを立ち上げる。仮想通貨と金融株への投資で、相場変動を活かした収益機会を追求。
金融サービス大手のギャラクシー・デジタルは21日、2026年第1四半期に総額1億ドル規模の新ヘッジファンドを立ち上げる計画を明らかにした。
資金の約3割をビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)など暗号資産(仮想通貨)に、残りを銀行や取引所、決済業者など金融サービス関連株に投じる戦略で、上昇・下落の双方の相場で利益を狙う方針だ。
このファンドの特徴は、ロングとショートの両方のポジションを取る点にある。市場の変動性を利用し、上昇局面だけでなく下落局面でも利益を確保することを目指す。
市場環境と機関投資家の需要
今回のファンド設立は、デジタル資産市場が調整局面にある中で発表された。
ビットコインは2025年10月に記録した最高値から約28%下落している。ギャラクシー・デジタルの経営陣は、この市場の後退を単なる強気相場に頼るのではなく、ボラティリティを活かす戦略にとって好機と捉えている。
また、主要国における規制の明確化も、このハイブリッド型ファンドの設立を後押ししている。
厳格なリスク管理枠組みを持つ機関投資家にとって、純粋なトークンへの資金投入はハードルが高い場合がある。
株式とトークンを組み合わせたアプローチは、こうしたリスク意識の高い層に対し、仮想通貨での収益機会を提供する方法となる。
ギャラクシーの実績と今後の展望
ギャラクシー・デジタルは2025年後半時点で約170億ドルのデジタル資産を運用しており、その基盤を活かして戦略を拡大している。
同社はこれまでに、ソラナへの15億ドル以上の資金投入や、アバランチ(AVAX)上でのトークン化されたローン取引など、デジタル金融インフラへの関与を深めてきた。
新ファンドには、すでにファミリーオフィスや富裕層、複数の機関から合計1億ドルのコミットメントが寄せられている。同社も自己資金を拠出する予定だ。
ファンド責任者のジョー・アルマオ氏は、市場変動がある中でも主要な仮想通貨への投資に楽観的な姿勢を維持していると述べた。
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