仮想通貨取引所Gate.ioは、USDTなどの仮想通貨でアップルやテスラの株式を24時間取引できる新サービスxStocksを提供開始。
暗号資産(仮想通貨)取引所のGate.ioは3日、トークン化された米国株式を取引できる新サービスxStocksの提供を開始した。
同サービスは現物市場と先物市場の両方に対応しており、第一弾としてコインベース(COINX)、エヌビディア(NVDAX)、アップル(AAPLX)、テスラ(TSLAX)など8つの主要な米国株銘柄が対象となる。
利用者はUSDTなどの仮想通貨を使い、法定通貨を介さずに直接、トークン化された米国株式を取引できる。
「xStocks」の主な特徴と仕組み
xStocksの最大の特徴は、トークンが現実世界の株式によって1対1で裏付けられている点だ。これにより、トークンは実際の株式価値と連動し、資産としての信頼性が確保されている。
これらのトークンは、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)など、複数のブロックチェーン間で転送可能であり、高い流動性とアクセス性を実現する。
また、従来の株式市場の取引時間にとらわれず、24時間365日いつでも取引が可能となる。これにより、世界中の利用者が自身の都合の良い時間に米国株市場へ参加できるようになった。
さらに、現物市場では最大10倍のレバレッジをかけた無期限先物取引も提供され、より多様な取引戦略が可能になる。
金融の未来を拓く戦略的意義
今回のGate.ioの動きは、分散型金融(DeFi)と伝統的金融(TradFi)の融合という大きな潮流を反映している。
同社は、地理的または資本的な制約により従来の金融市場へのアクセスが困難だった利用者に、ウォール街への新たな扉を開くことを目指している。
Gate.ioは、規制を遵守したトークン化の枠組みを採用し、ブロックチェーンが持つ透明性や効率性といった利点を維持しつつ、金融規制との整合性を確保している。
また、市場の変動から利用者を保護するため、動的なレバレッジ調整や証拠金ルール、価格ステップ制御などの安全対策も導入した。
同社は最近、利用者数が3,000万人を突破し、資産運用サービスGate Earnでは20億ドルの資産を管理している。
Gate.ioは、コンプライアンスと安全基準を維持しながら、ブロックチェーン技術を活用して米国株式へのアクセスを民主化するハイブリッド金融エコシステムのリーダーとしての地位を固めつつある。
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