グレイスケール、アバランチETF申請|SECの判断延期続く中で

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グレイスケールがアバランチ現物ETFをSECに申請。ビットコイン、イーサリアムの今後に続き、アルトコインの機関投資家向け商品拡大を目指す。

大手暗号資産(仮想通貨)運用会社のグレイスケールは22日、同社のアバランチ・トラストを現物アバランチETF(上場投資信託)に転換するため、米証券取引委員会(SEC)にS-1登録届出書を提出した。

ティッカーシンボルAVAXでの上場を目指すこのETFは、アバランチのネイティブトークンの価格動向に連動する。

アバランチの市場環境は、時価総額で仮想通貨18位の約76億ドルと大きいものの、価格は過去1年で9%下落し、2024年12月の史上最高値から約55%低い水準にある。

ETF申請の背景と構造

今回の申請は、2025年初頭のリップル(XRP)やドージコイン(DOGE)に関する同様の申請に続くものだ。

グレイスケールが、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)以外の仮想通貨ETF商品を拡大する最新の動きとなっている。

実現すれば、投資家は従来の証券口座を通じてアバランチに直接アクセスできるようになる。

申請書類によると、AVAX資産のカストディアンはコインベース・カストディが務め、BNYメロンがファンドの管理者およびトランスファーエージェントを担う見込みだ。

この構造は、承認済みのビットコインやイーサリアムのETFで採用された枠組みを反映しており、現物拠出ではなく現金での組成・償還方式を取り入れている。

グレイスケールは、このETF申請の約1年前にあたる2024年8月、デジタル資産向けの規制された商品の創出戦略の一環として、アバランチ・トラストを私募の形で立ち上げていた。

規制の動向と市場への影響

この動きは、米国で現物ビットコインおよびイーサリアムETFが承認され、同様の金融商品への道筋が示された規制環境の変化の中で行われた。

ナスダックは2025年3月、AVAX ETFの上場許可を求める独自の申請をSECに提出しており、グレイスケールと取引所の間で協調した準備が進められていたことがうかがえる。

ETFが上場するには、SECが関連する19b-4申請を承認する必要があり、規制当局は審査に最大240日間を要する可能性がある。

グレイスケールの申請書は、SECが対応する19b-4申請を承認するまで登録届出書を有効化せず、募集も行わないと明記している。

SECが今後、ビットコインとイーサリアム以外のアルトコインを証券と見なすかどうかの審査を続けており、承認には大きな規制上のハードルが残る。

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