NY証券取引所親会社、ポリマーケットの予測データ提供

ICEがポリマーケットのデータを機関投資家向けに提供開始。予測市場の動向を金融シグナルとして活用。

林田 博美 By 林田 博美 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
NY証券取引所親会社、ポリマーケットの予測データ提供

Key Notes

  • ICEがポリマーケットのデータを機関投資家向けに提供開始.
  • 予測市場の「群衆の知恵」を金融取引のシグナルとして活用.
  • AI技術でデータを正規化し、リスク管理や分析を高度化.

ニューヨーク証券取引所の親会社インターコンチネンタル取引所(ICE)は2月、予測市場ポリマーケットと連携し、予測市場データを機関投資家向けに提供する新ツールを公表した。

新しいサービスは「Polymarket Signals and Sentiment」と呼ばれ、予測市場での賭けの動向を構造化されたデータとして提供するものだ。

これにより、プロのトレーダーは群衆による確率予測を市場シグナルとして利用できるようになる。

予測市場を金融データとして活用

ポリマーケットは、暗号資産(仮想通貨)を用いて政治や経済など様々なイベントの結果を予測する分散型プラットフォームだ。

今回のツールは、ブロックチェーン上の取引データを、従来の金融機関が扱いやすい形式に変換。ICEの既存のデータインフラを通じて、リアルタイムに近い形で情報が配信される仕組みだ。

この取り組みの背景には、予測市場が提供するデータへの信頼性が高まっていることがある。

ICEのクリス・エドモンズ債券・データサービス部門の社長は、予測市場が世界を見る新しい方法をもたらしたと指摘する。

数十億ドル規模の取引量を持つポリマーケットのデータは、経済や政治の動向を把握する上で重要な指標となりつつある。

従来、こうした予測市場のデータは非構造化データであり、機関投資家がシステムに組み込むことは困難だった。

ICEは高度なAI技術を活用してデータを正規化し、投資家がリスク管理や戦略立案に利用できる形に加工する。これにより、市場のノイズから有益なシグナルを抽出することが可能になるという。

機関投資家の関心が高まる背景

ポリマーケットのシェイン・コープランCEOは、予測市場の成熟に伴い、機関投資家にとっての価値が明確になってきたと述べている。

これらの市場は、市場を動かすイベントに対する集団的な期待をリアルタイムで反映するため、従来のデータソースと並ぶ信頼できる情報源として浮上している。

ポリマーケットのようなプラットフォームは、Web3技術の普及を示す好例と言えるだろう。

ICEはこれまでも、ソーシャルメディアのRedditやニュースのセンチメント分析など、代替データの提供に力を入れてきた。

今回のポリマーケットとの連携は、その戦略をさらに拡大するものだ。

ブロックチェーン上に記録された透明性の高いデータは、投資リサーチやシナリオ分析において、従来の市場の動きに先行する指標として期待されている。

Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。

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林田 博美
Coinspeakerエディター 林田 博美

Coinspeaker Japanライター。2021年頃から仮想通貨、ビットコイン投資をスタート。ブログ運営しながら、暗号資産に関する知識を深め、最新テクノロジーも勉強。仮想通貨の大手メディアで多数記事を執筆。専門分野は仮想通貨全般に加え、WEB3やNFTなど。

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