ビットコイン保有企業KindlyMD、Q3報告延期で株価10%下落

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ビットコイン保有企業KindlyMDが第3四半期決算報告の遅延を発表。合併に伴う巨額損失の見通しが明らかになり、株価が急落した。

ビットコイン(BTC)を保有する企業KindlyMDは17日、第3四半期の財務報告の提出延期を受け、株価が約10%下落した。同社の株価は1株0.55ドルで取引を終えた。

KindlyMDは19番目に大きなビットコイン保有企業として知られる。株価下落の背景には、規制上の提出期限である11月14日までに第3四半期の報告書を提出できなかったことがある。

米国証券取引委員会(SEC)への通知によれば、延期の理由はナカモトとの合併取引に必要な複雑な会計処理によるもので、5日間の延長期間内にForm 10-Qを提出する見込みだ。

巨額損失の計上と市場の反応

KindlyMDは、ナカモト・ホールディングスとの合併に関連して多額の財務損失を発表したことを受け、株価が下落した。

同社はナカモト買収に関して5900万ドルの減損損失を報告し、これは受け取った純資産の公正価値を上回る支払いがあったことを示す。

さらに、2200万ドル超の暗号資産(仮想通貨)の未実現損失、140万ドルの実現損失、1440万ドルの負債消滅損も計上する見込みだ。

これらの損失は、偶発負債の公正価値における2180万ドルのプラス変動で一部相殺されたものの、市場の反応は厳しく、報道直後に株価は7%下落、その後も下落を続けた。

事業転換後の財務状況への懸念

KindlyMDの株価は過去6か月で劇的に下落し、11月17日時点で6か月前の水準から95%以上急落した。特に直近1週間では25%の下落を記録している。

11月17日の取引高は1903万529株に急増し、第3四半期の好業績期待が裏切られたことによる投資家の売り圧力を反映した。

同社は当初「ホリスティックな疼痛管理とオピオイド蔓延対策」に焦点を当てていたが、最近は仮想通貨の財務管理へ戦略的に転換しており、ハイリスク・ハイリターンの事業モデルに移行している。

第3四半期の報告遅延は、財務安定性やナカモト・ホールディングス買収の統合能力への懸念を高めている。

ビットコイン関連株である同社の株価は仮想通貨市場と密接に連動するため、今後の動向が慎重に見守られている。

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