クラーケン、TONに株トークンxStocks展開|APPLやTSLA対応

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KrakenはTONでトークン化株式xStocksを開始。約10億人のTelegramユーザーが米国株トークンの取引が可能になった。

暗号資産(仮想通貨)取引所大手クラーケンは18日、TONブロックチェーン上でトークン化株式xStocksの提供を開始した。

今回の統合により、Telegramユーザーはアプリ内のTON Walletを通じて、米国株やETFのトークン版を直接取引できるようになる。

対象となるのは、アップルやテスラ、マイクロソフトを含む主要な米国株だ。提供される銘柄は60以上に及び、ユーザーはアプリを切り替えることなくアクセスできる。

10億人に上るTelegramのユーザー基盤活用

xStocksは、すでにソラナ(SOL)やイーサリアム(ETH)のブロックチェーンで展開されており、TONはマルチチェーン戦略の新たな一歩だ。

これまでに運用資産残高は1億8000万ドルを超え、約5万のウォレットがこれらの商品を保有している。

クラーケンは2025年12月、計画されている株式公開に向けた準備の一環として、xStocksの発行企業であるBacked Financeの買収計画を発表。

今回のTON展開は、Telegramの約10億人という巨大なユーザー基盤を活用することで、金融市場へのアクセスを劇的に広げる狙いがある。

クラーケンのアルジュン・セティ共同CEOは、「メッセージを送るのと同じ手軽さで、世界中の人々が米国株にアクセスできる」と述べている。

DeFiでの取引が可能

xStocksは単なるアプリではなく、TONネットワーク全体の機能として設計されている。TON WalletやTonkeeperといった主要なウォレットがネイティブにサポートする。

初心者にも扱いやすい仮想通貨ウォレットの機能が統合されることで、ユーザー体験は向上するだろう。

TON財団によると、これらの資産はオンチェーン上に存在するため、分散型金融(DeFi)での取引が可能だ。

また、他のデジタル資産と組み合わせた運用もできる。

ユーザーは法定通貨に換金することなく、株式銘柄間での資産の入れ替えを行える。

一方で、IMFなどの規制当局はトークン化市場のリスクについて懸念を示している。しかし、スイスのように24時間取引への道を開く国もあり、環境は変化しつつある。

クラーケンは今後、マントル(MNT)など他のネットワークへの展開も計画している。

xStocksをオンチェーン資本市場の標準とすることを目指し、開発を進めていく方針だ。

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