ビットマイン、イーサリアム4.8万枚追加取得|購入戦略へ転換

ビットマインはイーサリアム約4.8万枚を追加取得した。マイニング依存を脱却し、ステーキングを見据えた財務戦略転換が鮮明になった。

星 瑞希 By 星 瑞希 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
ビットマイン、イーサリアム4.8万枚追加取得|購入戦略へ転換

米マイニング企業のビットマインは12月、財務資産として4万8049ETHを追加購入した。

購入額は現在の市場価格で約1億4000万ドルに相当し、同社はイーサリアム(ETH)を戦略的な準備資産として保有する企業の筆頭に立った。

米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、同社の財務資産規模は全米企業の中で60位に入り、小売大手ウォルマートに次ぐ水準となる。世界全体で見ても、財務資産の保有額は第2位に相当する。

マイニングから購入型モデルへ転換

同社は2025年6月以降、市場から約400万ETHを取得してきた。現在は約30億ドルの含み損を抱えるものの、イーサリアムの保有方針に変更はないとしている。

一般的にマイニング企業は、自社でマイニングした暗号資産(仮想通貨)を保有するケースが多い。これに対し、ビットマインはマイニングに依存せず、市場から直接購入する戦略を採用している点が特徴だ。

こうした戦略の背景には、イーサリアムの特性がある。2022年のシステム移行以降、イーサリアムはステーキングによる利回り獲得が可能となった。

ビットコイン(BTC)にはないインカムゲインの仕組みは、企業の資産運用手法として注目されている。株式の配当に近い性質を持つため、新たな収益源としての期待が高まっている。

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星 瑞希

2020年よりブロックチェーン領域への投資をスタート。現在は「Coin Speaker」にて専属ライター兼暗号資産アナリストとして活動中。

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