ブラックロックの現物イーサリアムETFは過去最大の資金流出が発生。市場全体の下落を受け、機関投資家の利益確定の動きが背景にある。
記録的な資金流出
今回の資金流出は、より広範な仮想通貨市場の低迷により、機関投資家による利益確定やリスク回避の動きを誘発したとみられる。 イーサリアムの価格は、4,000ドルに接近した後に急落。ビットコイン(BTC)も7月の高値から8.5%下落している。 資金流出はブラックロックのファンドに限定されたものではない。ビットコインとイーサリアムのETFを合わせた流出額は7億9,800万ドルに達した。 イーサリアムETFだけでも、フィデリティのファンドから5,500万ドル、グレイスケールのファンドから2,800万ドルの流出が確認されており、純流出額は合計で4億6,500万ドルとなった。市場の反応
一部のアナリストは、今回の動きが必ずしもイーサリアムに対する弱気な見方を反映したものではないと分析する。 最近の価格上昇を受けた機関投資家による資産の再調整、いわゆるリバランスの一環である可能性が指摘されている。 実際に、大規模な売却があったにもかかわらず、イーサリアムの価格は約3,669ドルで安定しており、市場の底堅さを示した。 一方で、ETHAの取引高は4日時点で19億2,000万ドルに急増し、資金流出の中で市場の関心が高まっていたことがうかがえる。 また、この大規模な流出にもかかわらず、ETHAは依然として107億ドルの純資産を維持している。 イーサリアムETF全体では、運用資産総額(AUM)が204億7,000万ドルに達しており、これはイーサリアムの総時価総額の4.7%を占める規模だ。イーサリアム関連ニュース
イーサリアム保有率60→7%に急落、リップルは逆行
モルガン・スタンレーのインターンの仮想通貨保有率が大幅に低下した。中でも、イーサリアムやカルダノ(ADA)の保有率が急落している。一方、リップル(XRP)は逆に保有率を伸ばした。専門家は、仮想通貨やテクノロジーに関心を持つ若者が銀行を避けていると指摘している。
コインベース開発のBase、30分に渡るブロック生成停止障害
コインベースが開発するイーサリアムのレイヤー2「Base」で約30分間のブロック生成停止障害が発生した。原因は不明だが、ソフトウェアのバグやインフラの過負荷などが推測されている。この障害により、レイヤー2ネットワークの安定性や分散化に関する課題が改めて注目されている。
シャープリンク、イーサリアム総保有量が52万ETH超えに
シャープリンクは8月3日までの1週間で、83,561 ETHを約391億4,600万円で追加購入した。これにより同社のイーサリアム総保有量は、前期比19%増の521,939 ETHに達した。購入したイーサリアムは全量ステーキングされており、長期的なネットワークへの貢献と収益確保を目指す。
ビットマイン、世界最大のイーサリアム保有者に
BitMineが83万ETH以上を保有し、世界最大のETH保有企業となった。著名投資家のビル・ミラーIII氏やキャシー・ウッド氏が同社を支援している。ETH総供給量の5%保有を目標に、ステーキングによる利回り獲得を目指す。