イーサリアム財団、AI研究チームdAIを設立|新規格の開発も

Updated on Sep 16, 2025 at 3:42 am UTC by · 1 min read

イーサリアム財団がAI特化チーム「dAI」を設立。ブロックチェーンとAIを融合し、分散型AI経済の基盤構築を目指す。

イーサリアム財団は15日、AIに特化した研究チームdAIを設立した。 dAIチームは、イーサリアム財団の研究員であるダヴィデ・クラピス氏が主導する。同氏は、「イーサリアムはAIをより信頼できるものにし、AIはイーサリアムをより有用にする」と述べ、チームの使命を明確にした。

イーサリアムとAIの融合を目指す「dAI」チーム

イーサリアム財団が新設した「dAI」チームは、暗号資産(仮想通貨)の基盤技術であるブロックチェーンとAIの融合を推進する。 知的なエージェントが取引を重ねるほど、価値と評判のための中立的な基盤層が不可欠になる。 dAIチームの当面の焦点は、AIエージェント間の取引を円滑にするためのプロトコル拡張ERC-8004の開発だ。この規格は、AIエージェントが互いを発見し、相互作用するための信頼層を構築することを目的としている。 また長期的な目標は、イーサリアム上にAI経済を構築し、開発者向けに分散型AIスタックを提供することだ。 クラピス氏は、AIが少数の巨大企業が提供する中央集権的なプラットフォームに閉じ込められることを避ける必要性を強調している。 イーサリアムを中立的なインフラ層として位置付けることで、AI開発の分散化を目指す戦略がうかがえる。 この構想を実現するため、財団は現在、AI研究者とプロジェクトマネージャーの採用を進めており、チームの体制強化を図っている。 この取り組みは、ブロックチェーン技術がAIの信頼性を高め、同時にAIがイーサリアムの有用性を金融以外の分野へ拡張するという業界の期待に応えるものだ。

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