2020年よりブロックチェーン領域への投資をスタート。現在は「Coin Speaker」にて専属ライター兼暗号資産アナリストとして活動中。
資産運用大手フランクリン・テンプルトンは2日、現物ソラナETFの上場に向けた最終承認手続きを完了した。
ニューヨーク証券取引所Arca(NYSE Arca)は、同社のソラナETFの上場と登録を承認した。これは同日SECに提出された書類で明らかになり、NYSE Arcaは1934年証券取引所法に基づき承認を証明している。
提出書類は、ETFが市場デビューするための必要な行政手続きが完了したことを示すものだ。業界関係者は、この承認を取引開始が目前にあるサインとみている。同ETFは「SOEZ」というティッカーで取引される予定だ。
ファンドはCFベンチマーク指数を通じてソラナ(SOL)価格に連動するパッシブ型で、現物のソラナを保管することで市場参加者に直接的な価格エクスポージャーを提供する。
SECは2025年に審査期間を複数回延長しており、当初の期限は4月から6月へ、さらに9月15日、最終的に11月まで順延されていた。今回の承認は、同社がXRP ETFを立ち上げた直後に行われたものでもある。
今回の承認を後押ししたのは、SECが2025年9月に制定した暗号資産(仮想通貨)現物ETFに関する新たな上場基準だ。
この基準により、審査プロセスが大幅に効率化され、評価期間が240日以上から約75日に短縮された。新ルールでは、基礎資産が特定の条件を満たせば、個別の審査を経ずに承認を得られる。
フランクリン・テンプルトンのXRP ETFが成功裏にデビューしたことも、市場に前向きな勢いを生み出した。ビットコインやイーサリアム以外の仮想通貨ETF製品に対して、投資家からの需要が高いことが証明された形だ。
承認時のソラナ価格は137ドル付近で推移していた。最近では118ドルから130ドルの重要な価格帯を回復しており、買い手の信頼感が強まっていた。
競合他社の動きもこの展開を加速させた。VanEckやフィデリティなど、複数の資産運用会社がソラナETF市場に参入しており、承認手続きの完了に向けた圧力が強まっていた。
SECの規制アプローチの変化は、複数の仮想通貨ETFが市場に統合されたことに続くものだ。規制当局は先行製品の運用状況を観察し、判断材料にしている。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。
2020年よりブロックチェーン領域への投資をスタート。現在は「Coin Speaker」にて専属ライター兼暗号資産アナリストとして活動中。