米国の大手ビットコインマイニング企業MARAは13日、400BTCを追加購入した。総保有量は5万2850BTCとなり、資産蓄積戦略を推進する。
米国のビットコイン(BTC)マイニング大手MARAホールディングスは13日、400BTCを追加購入した。
今回の購入は機関投資家向けプラットフォームのFalconXを通じて行われた。
取得額は約4631万ドルに上る。
この取引により、同社のビットコインの総保有量は5万2850BTCとなり、その価値は約61億2000万ドルに達した。
MARAは、ストラテジー社に次いで世界で2番目に多くのビットコインを保有する上場企業だ。
MARA Holdings, which holds 52,850 $BTC($6.12B), bought another 400 $BTC($46.31M) through #FalconX 2 hours ago.https://t.co/pz4qGMyLze pic.twitter.com/2R42GgwLn4
— Lookonchain (@lookonchain) October 13, 2025
ビットコイン蓄積戦略を加速、市場機会を捉える
今回の購入は、マイニングで得た暗号資産(仮想通貨)を即座に売却せず、中核的な準備資産として積み上げるという同社の長期的なビットコイン蓄積戦略に沿ったものだ。
MARAは市場の動向を注視しており、8月のビットコイン価格の下落を戦略的な購入機会と捉えた形だ。
同社の報告によると、保有量は8月31日時点で5万2477BTCであり、継続的に資産を拡大している様子がうかがえる。
企業の市場価値のうちビットコイン保有分が86%を占めており、同社がビットコイン中心の事業体であることを明確に示している。
事業多角化とグローバル展開で安定成長へ
MARAの積極的な資産蓄積は、高い事業効率によって支えられている。
エネルギー生産とマイニング施設を垂直統合することで運用コストを低く抑え、持続的な購入を可能にしている。
また、同社はマイニング事業に依存するリスクを軽減するため、収益源の多様化も進めている。
具体的には、保有するビットコインの貸し出しサービスや、AI向けのデータセンター事業への参入などが挙げられる。
さらに、MARAは国際市場への展開も加速させている。
欧州本社をパリに設立し、フランス電力公社の子会社Exaionと提携した。
この提携により、低炭素なマイニングインフラを拡大し、2028年までに国際収益の割合を50%に引き上げることを目指す。
今回の追加購入は、事業基盤を強化しながらビットコイン今後への強い関与を続ける同社の姿勢を改めて示すものとなった。
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