メタマスクがトロン(TRX)に正式対応。USDT送金やスワップ、ステーキングがアプリ内で直接可能になり、利便性が大幅に向上した。
暗号資産(仮想通貨)ウォレット大手のメタマスクは15日、トロン(TRX)ネットワークへのネイティブ対応をモバイル版とブラウザ拡張機能の両方で開始した。
今回の統合により、ユーザーは追加のウォレットや複雑な設定を必要とせず、直接トロンのブロックチェーンインフラにアクセスできるようになった。
そのためユーザーは、トロン上のデジタル資産の管理やdAppsとのやり取りをスムーズに行えるようになる。特に、テザー(USDT)などの送金やTRXトークンのステーキングが、高速かつ低コストで実行可能だ。
マルチチェーン対応の強化
今回の統合で特筆すべき点は、異なるブロックチェーン間でのスワップ機能が強化されたことだ。
今回のアップデートにより、トロン、EVM互換チェーン、ソラナ(SOL)、ビットコイン(BTC)の間で、シームレスな資産の交換が可能になった。
TRON is now LIVE on MetaMask.
❤️ @trondao pic.twitter.com/fLvrjTBaJi
— MetaMask 🦊 (@MetaMask) January 15, 2026
メタマスクはこれまで、イーサリアム(ETH)と互換性のあるEVMネットワークを中心にサポートしてきた。
トロンは異なるアーキテクチャを採用しているが、ソラナやビットコインに続き、非EVMネットワークとして統合されたことになる。
メタマスクのプロダクトマネージャーであるリズビ・ハイダー氏は、この動きを戦略的な節目と位置づけている。単一のインターフェースを通じて、ユーザーがあらゆる主要ネットワークにアクセスできる環境が整いつつある。
ステーブルコイン取引のハブとなるトロン
トロンは、1日あたり210億ドル以上のステーブルコイン取引を処理する主要なネットワークだ。
特にアジアやラテンアメリカ、アフリカなどの地域で、決済手段として広く利用されている。
トロンDAOのサム・エルファラ広報担当者によると、トロンは世界的なステーブルコイン活動の中核的な決済層として機能しているという。
世界で最も利用されているウォレットの一つであるメタマスクとの連携は、この経済圏への参加障壁を大きく下げる。
トロンDAOは「数兆ドルを動かし、数十億人に力を与える」という目標を掲げている。
今回の統合により、1億人を超えるメタマスクのユーザーがトロンのエコシステムに容易にアクセスできるようになり、実需の拡大が期待される。
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