東証グロース市場に上場するモブキャストHDは19日、約5000万円相当のソラナSOLを追加購入した。 これにより、10月24日から12月19日までの累計取得額は約3億5000万円に達している。 取得済みのソラナは合計1万 […]
東証グロース市場に上場するモブキャストHDは19日、約5000万円相当のソラナSOLを追加購入した。
これにより、10月24日から12月19日までの累計取得額は約3億5000万円に達している。
取得済みのソラナは合計1万3849.41SOLで、1SOLあたりの平均取得単価は2万5272円だ。なお、バリデータ運用やステーキングによって得られた報酬分は、この数量には含まれていない。
今回の購入資金には、10月に発行した第36回新株予約権の行使により調達した資金が充てられた。
バリデータ事業の展開と収益化
モブキャストHDによるソラナ取得は、単なる資産保有にとどまらず、ブロックチェーンネットワークの維持に貢献するバリデータ事業への参入と密接に関係している。
11月にはDawn Labsとの提携を通じてバリデータ事業への参入を表明し、自社保有分に加えて外部から委任されたソラナも運用する仕組みを構築した。
特に注目されるのは、同社がソラナ財団のSolana Foundation Delegation Programに正式採用された点だ。
これによりバリデータ運用のテストを開始しており、将来的には約50万SOL規模の運用を目標としている。
ステーキング報酬は現在の価格水準で月間数百万円規模に達しており、複利効果による保有資産の拡大が見込まれている。
市場ではソラナの将来価格への期待も高まっており、同社のバリデータ事業と収益拡大を後押しする可能性がある。
中長期的な戦略と今後の展望
モブキャストHDは、仮想通貨取引所OKJと戦略的パートナーシップを締結し、暗号資産(仮想通貨)の購入や運用面でのサポートを受けている。
また、保有資産の運用効率を高める取り組みとして、リキッドステーキングトークンの活用についても検討を進めている。
これらの施策は、デジタルアセットトレジャリー事業を強化するための重要な戦略として位置付けられている。
同社は、短期的な価格変動に左右される運用ではなく、ステーキングによる継続的な収益獲得と中長期的な資産価値の向上を重視する方針を示している。
さらに、主力であるソーシャルエンタメ・メディア事業とのシナジーも視野に入れ、戦略的な暗号資産の取得と運用を継続する考えだ。
こうした仮想通貨の長期保有を前提とした仮想通貨戦略は、同社にとって安定した収益基盤の構築につながる取り組みといえる。
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