中国食品会社DDC、ビットコイン追加購入|1万BTC保有目指す

NY証取上場のDDCはビットコインを追加購入し、保有量を688BTCに拡大。企業の財務資産の今後を占う動きとして注目される。

宇城 良 By 宇城 良 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
中国食品会社DDC、ビットコイン追加購入|1万BTC保有目指す

Key Notes

  • 中国食品会社のDDCエンタープライズが100BTCを追加購入し、総保有量は688BTCに達した.
  • 同社は2025年末までに1万BTCを財務資産として保有することを目標に掲げている.
  • DDCの積極的な購入は、上場企業によるビットコインの財務資産としての採用を促す可能性がある.

中国食品会社のDDCエンタープライズは21日、100BTCを追加取得したことを明らかにした

これは約1週間で3度目の購入であり、同社の積極的な姿勢がうかがえる。

今回の取得により、DDCエンタープライズのビットコイン総保有量は、直近の購入後の588 BTCから688BTCに増加した。

同社は規律あるアプローチを維持しており、ビットコイン1枚あたりの平均取得コストは約10万4538ドルであると報告している。

DDCの積極的なビットコイン購入戦略

DDCエンタープライズは、創業者であり会長兼CEOのノーマ・チュー氏が率いる電子商取引企業だ。

同社はビットコインの取得を企業戦略の中核に据え、世界最大級の公開企業によるビットコイン財務資産の構築を目指している。

DDCエンタープライズがビットコインの取得を加速させている背景には、いくつかの要因がある。

同社は5月の初回購入と比較して、1195%という大幅な利回り増加を達成したと報告しており、これが資産価値への信頼を強固なものにしている。

経営陣はビットコインを、現在の金融情勢における財務の多様化とマクロ経済のヘッジとして不可欠な要素と見なしている。

購入ペースの加速は、ビットコインの長期的な価値上昇への自信を反映したものであり、取得ごとに株主価値も向上している。

また、同社は大手デジタル資産関連機関との提携を確立し、取引の執行能力と安全な資産管理体制を強化した。

チュー氏は、強固な基盤インフラと適切なパートナーシップを事前に構築したことが、市場環境が戦略と合致した際の迅速な行動を可能にしたと強調している。

ビットコインの今後と企業採用の動向

DDCエンタープライズは、2025年末までに1万BTCを財務資産として保有するという明確かつ意欲的な目標を掲げている。

これは現在の保有量からの大幅な増加を意味し、同時に年末までに10億ドル規模の暗号資産(仮想通貨)準備金を構築することも目指している。

チュー氏は「我々は長期的な視点で取り組んでおり、準備段階での忍耐が実行段階で報われる」と述べている。

同氏は、これらの動きが投機的なものではなく、慎重に計画された長期戦略の一部であることを強調した。

このアプローチにより、同社は世界の主要なビットコイン保有企業の一つとしての地位を確立しつつある。

アナリストは、DDCの積極的な蓄積戦略が、他の上場企業に同様の財務多様化アプローチを検討させるなど、より広範な企業採用の動向に影響を与える可能性があると指摘している。

DDCの動きは、ニューヨーク証券取引所上場企業による、ビットコインの企業財務資産としての正当性を高める重要な事例となっている。

特に、現物ビットコインETFの承認後は、企業が資産として組み入れやすい環境が整いつつある。

同社は今後も各取引に関する平均コストや株主価値の指標を透明性をもって報告し、説明責任を果たしていく方針だ。

Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。

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宇城 良

仮想通貨ライター。取引歴5年、ブロックチェーン技術の解説から市場分析、DeFi・NFTの最新動向までカバーします。複雑なトピックを分かりやすく解説し、皆様の的確な意思決定をサポートします。

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