ナスダック企業RELI、全デジタル資産をZcashに統合|BTCなど売却

Updated 2時間 ago by · 1 min read

リライアンス・グローバル・グループが保有する全デジタル資産をZcashに統合。プライバシー技術への信頼と規制環境の改善が背景にある。

米ナスダック上場の保険テクノロジー企業リライアンス・グローバル・グループは25日、同社のデジタル資産ポートフォリオを全てZcash(ZEC)に統合したことを明かした。

ポートフォリオの再編とZcashへの集中

同社はこれまで、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)など複数の銘柄に分散して資金を配分していた。特に先月にはソラナへ大規模な資金投入を行ったばかりだったが、戦略を大きく転換した。

今回の決定により、同社は保有していた他の全ての暗号資産(仮想通貨)を売却し、その収益をZcashに再配分した。この動きは、同社のデジタル資産財務戦略におけるZcashへの完全な一本化を意味する。

同社の仮想通貨諮問委員会会長であるブレイク・ジャノバー氏は、この戦略的見直しを主導した人物だ。同氏は、Zcashが長期的な財務戦略において最も魅力的な機会を提供すると判断したと説明している。

また、同委員会のモシェ・フィッシュマン氏は、Zcashの技術に対する強い確信を表明した。同氏は、暗号技術とコンプライアンス、金融プライバシーの融合点において、Zcashが独自の地位を築いていると評価している。

プライバシー技術と規制環境の変化

Zcashへの統合を決めた主な要因として、同社はプライバシーに特化したアーキテクチャを挙げている。

Zcashはビットコインの基盤技術をベースにしつつ、取引の透明性と機密性を選択できる機能を持つ点が評価された。

同社はこの二重構造のトランザクションモデルが、長期的な資産管理の目標に合致すると考えている。企業としての透明性を維持しつつ、必要に応じたプライバシー保護が可能になるからだ。

また、米国における規制環境の変化も追い風となった。同社は、プライバシー技術に対する規制当局の姿勢が軟化している兆候として、関連法案の可決やトルネードキャッシュの制裁リストからの削除などを挙げている。

市場の反応もこの決定を後押ししたようだ。Zcashの価格は発表前の90日間で1200%以上上昇しており、機関投資家の間でもプライバシー重視の銘柄への関心が再燃している。

同社のエズラ・ベイマンCEOは、この動きが広範な機関投資家の採用トレンドに沿ったものであると述べた。

今後もZcashへの追加資金の投入を計画しており、単なる一時的な調整ではなく長期的なコミットメントであるとしている。

Share:
Exit mobile version