投資アプリのロビンフッドは米国でETHとSOLのステーキングを開始。最低1ドルから参加でき、仮想通貨へのアクセスを民主化へ。
投資アプリ大手のロビンフッドは11日、米国顧客向けにイーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)のステーキングサービスを開始した。
同機能はこれまで、欧州の利用者に限定されていたが、米国市場への拡大となる。
これにより、米国の顧客は最低1ドルからステーキングに参加し、報酬を得ることが可能になった。
Staking is now available for U.S. customers.
Stake ETH and SOL on Robinhood Crypto with as little as $1 of crypto. pic.twitter.com/sD5l2rRPxN
— Robinhood (@RobinhoodApp) July 10, 2025
小口利用者も参加しやすい仕組み
ロビンフッドは、小口利用者がステーキングに参加しやすくなる仕組みを導入している。
イーサリアムのステーキングでは、バリデーターになるために通常32ETHが必要となるが、同社は複数の利用者の資産をまとめるバッチ処理方式を採用。
これにより、少額からでも実質的にステーキングへ参加できる。
イーサリアムのステーキング報酬は、運用効率に応じてプロトコルレートの50%から100%の間で変動する。一方で、ロビンフッドは2025年からステーキング報酬に対して25%の手数料を課す予定だ。
また、ソラナのステーキングでは、利用者が技術的な複雑さを気にすることなく参加できるよう、同社が内部で処理を行う。
規制への対応
今回の米国でのサービス開始は、規制当局によるステーキング商品への監視が一巡し、コンプライアンスを遵守したサービス提供への自信が高まったことを背景にしている。
ロビンフッドは、先進的な仮想通貨機能を使いやすいプラットフォームに統合することで仮想通貨へのアクセスの民主化」 を目指す考えだ。
外部ウォレットの準備や専門知識がなくても受動的な収益を得られるようにすることで、特に仮想通貨初心者をターゲットにしている。
このサービス拡充は、欧州連合(EU)投資家向けのトークン化株式や、独自のレイヤー2ブロックチェーン開発計画と並行して進められており、デジタル資産分野での積極的な成長戦略の一環とみられる。
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