ロビンフッド、米国でETH・SOLのステーキングサービス開始

On 7月 1, 2025 at 5:01 am UTC by · 1 min read

ロビンフッドは米国でイーサリアムとソラナのステーキングサービスを開始。SECの規制を意識した報酬モデルを採用している。

金融サービス企業のロビンフッドは1日、米国の一部のユーザーを対象に、イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)のステーキングサービスを開始した。

この動きは、同社が暗号資産(仮想通貨)関連のサービスを拡充し、収益源の多様化を進める戦略の一環だ。

ユーザーは、保有する仮想通貨をブロックチェーンの検証プロセスに提供することで、報酬を得ることが可能になる。

規制環境を意識したサービス設計

今回のサービス開始は、米証券取引委員会(SEC)がステーキングサービスに対して、規制の明確化を進める中で行われた。

SECは5月、プロトコルステーキングが証券法の対象外と明示。ただし、リキッドステーキングやリステーキングは証券とみなされる可能性。業界は規制明確化を歓迎するが、ステーキングETFの承認は未定で、さらなるガイダンスが期待される。

ロビンフッドのサービスは、取引所が報酬の支払いを管理するのではなく、報酬を直接ユーザーに渡す仕組みを採用している。

この構造は、SECからの規制上の精査を回避することを目的としているとみられる。

同社は、ガバナンスへの積極的な関与を避け、あくまで報酬を仲介する形を取ることで、規制リスクの最小化を図っている。

この慎重なアプローチは、予測不可能な米国の仮想通貨政策の中で、革新とコンプライアンスのバランスを取ろうとする同社の姿勢を反映している。

市場の好反応と今後の展望

ロビンフッドの発表は、市場から好意的に受け止められた。特にソラナの価格は一時160ドルを突破し、110億ドル相当のショートポジションが清算されるなど、急騰を見せた。

この背景には、ステーキングによる受動的収益への関心の高まりがある。

特に、今回のサービス対象であるイーサリアムは、ステーキングの代表格として知られている。

また、近日中にローンチが予定されているRex-Osprey Solana ETFが、ステーキング報酬を組み込んでいることも、機関投資家のソラナへの関心を高める一因となっている。

ロビンフッドは米国でのサービス拡充に加え、グローバルな事業展開も加速させている。

欧州の顧客向けには、アービトラムネットワークを介してトークン化された米国株やETFの提供を開始した。

さらに、現実資産(RWA)を扱うための新たなレイヤー2ブロックチェーンの開発も明らかにしており、DeFi分野への本格的な進出を示唆している。

関連:ロビンフッド、アービトラムで株トークン提供|独自L2も開発

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