SBIホールディングスはシンガポールの仮想通貨取引所Coinhakoの株式過半数を取得し、連結子会社化する方針を発表した。
SBIホールディングスは13日、シンガポールの暗号資産(仮想通貨)取引所Coinhako(コインハコ)の株式過半数を取得する方針を明かした。
今回の買収は、完全子会社であるSBIベンチャーズ・アセットを通じて実施される計画だ。資本注入と既存株主からの株式譲渡を組み合わせることで過半数の株式を確保し、Coinhakoを連結子会社化することを目指している。
Coinhakoはデジタル資産分野で10年以上の運営実績を持つ企業。シンガポール金融管理局(MAS)から主要決済機関ライセンスを取得しているほか、英領ヴァージン諸島でもサービスプロバイダーとして登録されている。
アジアにおける次世代金融の拠点へ
今回の動きは、資産のトークン化が進む現代において、デジタル資産インフラの重要性が高まっていることを背景としている。
SBIの北尾吉孝会長兼社長は、世界的なインフラ構築の必要性を強調した。
同社は、株式のトークン化やステーブルコインを含む次世代金融サービスの実現に注力している。
Coinhakoが長年培ってきた運営ノウハウと、SBIの資本力および世界的なネットワークを融合させる狙いだ。
これにより、SBIはアジアにおける次世代デジタル資産の核心的な拠点を確立しようとしている。トークン化資産やステーブルコインの普及に伴い、アジア市場での地位を盤石なものにする戦略だ。
また、デジタル資産の基盤となるブロックチェーン技術の活用も視野に入れている。
機関投資家向けのサービス拡充
仮想通貨取引所Coinhakoのユー・ショウ・リウ共同創業者兼CEOは、インフラの高度化に意欲を示している。SBIのリソースを活用することで、機関投資家が求めるレベルの機能強化を進める計画だ。
トークン化資産やステーブルコインに対する機関投資家からの需要は増加傾向にある。両社は協力してこの需要を取り込み、サービス提供能力を拡大していく方針だ。
なお、既存株主からの株式取得に関する具体的な条件などは現在協議中となっている。取引の完了には規制当局の承認が必要となるため、今後の進展が注目される。
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