SECが政府閉鎖後のETF審査遅延解消に向け新指針を策定。仮想通貨ETFにも適用され、ビットワイズのリップル現物ETFに進展の兆し。
ブルームバーグのアナリスト、エリック・バルチュナス氏は14日、米証券取引委員会(SEC)の新指針が暗号資産(仮想通貨)ETFの承認プロセスを加速させる可能性があると指摘した。
この指針は、政府機関閉鎖によって生じた審査の停滞を解消することを目的としている。
政府機関閉鎖が招いた停滞とSECの新指針
米政府は2025年9月30日から11月13日までの44日間、一部機関が閉鎖される事態に陥った。これによりSECの業務も停止し、新規の登録届出書の審査や発効手続きが完全に滞る状況となった。
期間中、SECは企業が意図的に遅延修正条項を削除すれば、20日後に自動的に届出が発効する可能性があると示唆していた。しかし、この方法には当局が後から異議を唱えるリスクが伴った。
政府機関の再開を受け、SECは13日に正式な事後ガイダンスを発表した。この新指針は、閉鎖中に提出された申請の滞留を解消するための手続きを定めている。
具体的には、発行者が一度遅延修正条項を再挿入し、規則461に基づく迅速化を要請した場合に限り、SECが審査を加速させるとした。
仮想通貨ETFへの影響と市場の観測
SECが新指針を発表した主な背景には、政府機関閉鎖による業務の停滞がある。IPO(新規公開株式)やETFなど、市場のタイミングが重要な金融商品にとって、審査の遅れは大きな課題となっていた。
特に仮想通貨市場では、複数の現物型仮想通貨ETFの申請が審査の途中で凍結されていた。リップル(XRP)関連を含むこれらの申請にとって、今回の指針は審査再開への道筋をつけるものとなる。
バルチュナス氏の見解は、この規制の枠組みが仮想通貨分野にも適用されるという業界の解釈を反映している。同氏は、閉鎖期間中に修正S-1書類を提出したビットワイズ社のリップルETFが、この新指針の下で審査を進める候補となり得ると分析した。
ただし、SECの公式文書は特定の資産クラスを優遇するものではなく、すべての申請に一律の規則を適用する姿勢を崩していない。申請を受け付けた順に処理する方針を示しており、安易な抜け道を牽制している。
今回のETF承認プロセスの動向は、仮想通貨投資家にとって注視すべき重要なポイントとなっている。
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