シャープリンク、イーサリアム追加購入で保有量60万ETH超に

On 8月 13, 2025 at 11:31 am UTC by · 1 min read

シャープリンク・ゲーミングはイーサリアムを追加購入し、保有総額は60万4026ETHに達した。同社は暗号資産を財務資産として組み入れる戦略を加速。

イーサリアム(ETH)投資会社のシャープリンク・ゲーミングは12日、新たに5,226 ETHを取得した。これにより、同社のイーサリアム総保有量は60万4,026ETH、評価額は26億9,000万ドルに達した。

同社は現在、公開企業として世界第2位のイーサリアム保有者だ。首位は推定50億ドル相当のETHを保有するビットマイン・イマージョン・テクノロジーズだ。

スポーツベッティングからイーサリアム保有企業への転換

元々スポーツベッティングのマーケティング企業であったシャープリンクは、イーサリアムの主要な機関投資家となるべく、大幅な戦略転換を進めている。

同社は2025年7月中旬以降、複数回の資金調達を通じて計画的にイーサリアムの保有量を増やしてきた。

8月3日時点での保有量は52万1,939ETHだったが、8月10日には59万8,800ETH(当時約25億7,000万ドル)まで増加した。

今回の追加取得により、シャープリンクは経営陣が「最大かつ最も信頼されるETH財務企業」と表現する目標にまた一歩近づいたことになる。

積極的な資金調達

シャープリンクの急速な保有量拡大は、成功裡に終えた資金調達活動が原動力となっている。

8月12日までの1週間で、同社は機関投資家との取引や市場価格での株式売却(ATMオファリング)などにより、約9億ドルを確保した。

具体的には、8月11日に5つのグローバル機関投資家を対象とした4億ドルの登録済み直接募集を実施した。

この発行価格は1株あたり21.76ドルで、12日に完了する見込みだ。

同社のジョセフ・チャロム共同CEOは、イーサリアムを「分散型金融の基盤インフラ」と位置付けており、機関投資家の信頼感の高まりが戦略を後押ししている。

一方で、この発表を受けて同社の株価は一時6.5%下落するなど、市場の反応は様々だ。

継続的な新株発行の持続可能性や、仮想通貨の短期的な価格変動に対する懸念も存在する。

シャープリンクの戦略は、規制の不確実性が続く中でも、企業が財務資産として仮想通貨を採用する広範なトレンドを反映している。

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