
Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。
世界最大のイーサリアム(ETH)保有企業であるシャープリンク・ゲーミングは15日、ETH保有量が72万8804枚に達したことを明らかにした。
これは2025年第2四半期の決算で開示されたもので、売上高は70万ドル、前年同期比で30%の減少となった。
NEW: SharpLink reports Q2 2025 results:
✅ Total Raised: $2.6B
✅ Holdings: 728,804 ETH ($3.3B)
✅ ETH Concentration: 3.95 (98% increase)
✅ New Chairman: Joe Lubin @ethereumJoseph
✅ New Co-CEO: Joseph Chalom @joechalom pic.twitter.com/i4HC8hfKoX— SharpLink (SBET) (@SharpLinkGaming) August 15, 2025
シャープリンクの売上減少には、主力であるアフィリエイトマーケティング事業の需要低下や規制環境の変化が影響している。特に海外市場での市場環境の軟化が進んだことが背景とされる。
同社は2025年第2四半期に1億300万ドルの純損失を計上。その大部分は、ステーキング中のETHに関連する8780万ドルの非現金会計調整によるものだ。さらに、1640万ドルの株式報酬費用も損失要因となった。
シャープリンクは6月2日にETH財務戦略を完了し、従来のeスポーツマーケティング企業から大口のETH保有企業へと変貌した。同社は大半のETHをステーキングし、累計で1326ETHの報酬を得ているという。
シャープリンクは戦略的転換を進めるため、ブロックチェーン開発企業コンセンシス主導の4億2500万ドルのPIPE調達を実施。また、イーサリアムのジョセフ・ルービン共同創設者が新たに取締役会会長に就任した。
同社のジョセフ・チャロム共同CEOは「シャープリンクは世界最大級のETH保有企業となり、機関投資家レベルの資本運用体制を整備している」と述べた。
ルービン氏も「イーサリアムは分散型経済の信頼レイヤーであり、シャープリンクの積極的な蓄積と戦略的運用は他の上場企業とは一線を画する」と強調した。
シャープリンクの決算発表後、ETHの価格は一時2%下落し4430ドルとなった。市場では、単一の新しい仮想通貨に依存するビジネスモデルへの懸念も指摘されている。一方で、大規模なETHのステーキング戦略は、同社にとって長期的な収益源となり得る可能性がある。
2025年上半期全体では、売上高は140万ドルと前年同期の200万ドルから減少した。純損益は1億440万ドルの赤字と、前年同期の1190万ドルの黒字から大きく転換した。
シャープリンクは決算報告と同日、説明会を開催し、新たな事業戦略を市場に提示した。同社の今後に関しては、ETH保有戦略の持続可能性や収益構造の安定化が焦点となる。
また、シャープリンクが注目を集める背景には、他の投資家がどのように仮想通貨投資を行っているかも影響している。
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Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。