2020年よりブロックチェーン領域への投資をスタート。現在は「Coin Speaker」にて専属ライター兼暗号資産アナリストとして活動中。
ソラナ(SOL)を対象とした上場信託ファンド(ETF)は13日、12営業日連続となる1810万ドルの純資金流入を記録した。
市場データによると、これによりソラナETFの累計純流入額は3億6900万ドルに達した。特に、ビットワイズ社が提供するソラナETF(BSOL)がこの流入を主導している。
一方で同日、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の現物ETFは、合計で4億6100万ドルという大幅な純資金流出を記録した。
この対照的な動きは、暗号資産(仮想通貨)ETF市場における機関投資家の動向に変化が見られることを示している。
ソラナETFへの資金流入は、SOLの価格が10月28日から約20%下落している中で続いている。この期間、SOL価格は155ドルから158ドル前後で推移した。
価格動向と機関投資家の資金流入との間に見られるこの乖離は、機関投資家の戦略がより高度化している可能性を示唆する。この背景には、ソラナが持つステーキングによる利回り生成能力がある。
対照的に、現在のビットコインやイーサリアムのETFはステーキング報酬を提供していない。BSOLでは、保有するSOLの約82%がステーキングに回され、参加者に利回りを提供している点が魅力となっているようだ。
機関投資家からの関心が高まる一方、市場ではいくつかの圧力が存在する。ソラナのデイリーアクティブアドレス数は過去12カ月で最低の330万件にまで落ち込み、個人利用者のネットワーク活動の低下がうかがえる。
また、経営破綻したFTXに関連するトークンのロック解除も予定されており、約19万3000SOLが市場に供給される見込みだ。これは価格に対する売り圧力となる可能性がある。
ビットコイン現物ETFは13日だけで1億9160万ドルの流出を記録し、利益確定の動きが続いている。アナリストはこれを、参加者が新たなテーマや利回りの機会を求めて資金を移動させるキャピタルローテーションと分析している。
ソラナの価格は現在、150ドル付近の支持線が注目されている。この水準を割り込むと、100ドルに向けたさらなる下落も考えられる。
しかし、ニューヨーク証券取引所がソラナETFのオプション取引を開始するなど、機関投資家による受け入れは進んでいる。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。
2020年よりブロックチェーン領域への投資をスタート。現在は「Coin Speaker」にて専属ライター兼暗号資産アナリストとして活動中。