ソラナ現物ETF、14日連続資金流入|BTC・ETHは流出続く

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ビットコイン・イーサリアムETFが資金流出する中、ソラナETFは14日連続の流入を記録。累計純流入3.82億ドルで機関投資家の関心が続く。

ソラナ(SOL)の現物上場投資信託(ETF)は15日、14日連続となる資金純流入を記録した。

ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の現物ETFが資金流出に見舞われる中、ソラナETFは市場の逆風に対する底堅さを見せている。

仮想通貨分析プラットフォームSoSoValueのデータによると、14日には820万ドルの純流入があり、その大部分はビットワイズ社のBSOLによるものだった。

機関投資家の関心集めるソラナETF

米国のソラナ現物ETF市場は、ビットワイズ社のBSOLとグレイスケール社のGSOLを中心に構成されている。10月28日にBSOLが、翌29日にGSOLが取引を開始して以来、機関投資家からの着実な関心を集めてきた。

特にBSOLは市場の動きを主導している。11月14日には単日で1204万ドルの純流入を記録し、累計純流入額は3億5800万ドルに達した。一方、GSOLの同日の流入はなく、累計純流入額は2432万ドルを維持している。

これにより、ソラナ現物ETF全体の累計純流入額は3億8200万ドルに到達した。ETFの純資産総額は5億4100万ドルとなっており、機関投資家の資金が継続的に集まっていることが分かる。

市場の逆風と今後の展望

この資金流入の背景には、機関投資家の戦略的な動きがある。短期的な価格変動を追うのではなく、長期的視野に立った戦略的ポジションを構築する傾向が見られる。

これは、暗号資産(仮想通貨)市場全体が不安定な状況下でも、ソラナのエコシステムに対する信頼が厚いことを示している。

この動きは、他の主要な仮想通貨ETFとは対照的だ。ブロックチェーン分析企業ARKMの調査によると、ビットコイン現物ETFは過去2週間で約20億ドル、イーサリアム現物ETFは5億ドルの純流出を記録した。

ブルームバーグのアナリスト、エリック・バルチュナス氏もこの状況を良い兆候と評価している。同氏は、ソラナETFへの継続的な資金流入が「ソラナの成長するエコシステムに対する投資家の強い信頼を反映している」と分析した。

一方で、ETFへの資金流入が好調であるにもかかわらず、ソラナ自体の価格は下落圧力に直面している。一時は5%下落し145ドルを付けるなど、市場全体の地合いに影響されている。

しかし、ETFへの流入が価格を下支えし、直近の安値から20%以上押し上げる要因にもなっている。

市場では、資産運用会社であるフィデリティ社のFSOLなど新たなソラナ現物ETFの登場も控えており、今後さらに機関投資家の関心が高まる可能性がある。

マクロ経済とETF市場の状況が、ソラナの今後に直接的な影響を与えている。

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