ストラテジー社は、ビットコインを準備資産とする戦略を継続し、新たに850BTCを追加取得した。同社の総保有額は7兆円を突破している。
ビットコイン(BTC)を大量に保有するストラテジー社(旧マイクロストラテジー)は22日、850BTCを追加で取得したと発表した。
同社のマイケル・セイラー会長が22日にXで明らかにしたところによると、取得額は約9,970万ドル(約147億6,000万円)に上る。
今回の追加取得で、同社の総保有量は639,835BTCに達した。
Strategy has acquired 850 BTC for ~$99.7 million at ~$117,344 per bitcoin and has achieved BTC Yield of 26.0% YTD 2025. As of 9/21/2025, we hodl 639,835 $BTC acquired for ~$47.33 billion at ~$73,971 per bitcoin. $MSTR $STRC $STRK $STRF $STRD https://t.co/rG5pvryeYL
— Michael Saylor (@saylor) September 22, 2025
止まらないビットコイン取得、保有総額7兆円超
今回の850BTC追加取得により、ストラテジー社のビットコイン総保有量は9月21日時点で639,835BTCとなった。
取得総額は約473億3,000万ドル(約7兆円)、平均取得単価は約73,971ドル(約1,095万円)である。
同社は2025年初頭にマイクロストラテジーから社名を変更し、ビットコインを中心とした事業戦略を明確にしている。
2020年に約7万BTCだった保有量は、2024年末には約44万7,000BTCへと急増。
特に2024年第4四半期には、四半期として過去最大となる218,887BTCを約205億ドルで取得し、その積極的な姿勢を市場に示してきた。
セイラー会長の哲学とビットコイン企業としての長期戦略
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は、ビットコインを売却する意図がないことを繰り返し表明。
「我々は売却しない。暗号資産(仮想通貨)の取得と保有を続けるだけだ。それが我々の戦略だ」と公言している。
この哲学は、同社がビットコインを主要な準備資産と位置づけ、市場の変動に関わらず体系的な購入を継続していることを示している。
社内では、1株あたりのBTC増加率を示す「BTC利回り」といった独自の指標を用いて進捗を管理。
2025年のBTC利回り目標は当初の15%から25%に引き上げられ、年間の取得目標額も100億ドルから150億ドルに増額された。
同社のビットコイン保有量は、ビットコインの総発行上限2,100万枚の約3%を占める規模となっている。
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