スイはアリババクラウドと提携し、AI搭載の多言語対応コーディングアシスタントを公開。L1開発競争が激化する中、開発者獲得を目指す。
高性能レイヤー1ブロックチェーンのスイ(SUI)は27日、アリババクラウドと提携し、Move開発者向けのAI搭載コーディングアシスタントを立ち上げることを公開した。
この提携は、2023年にアリババクラウドがスイのインフラ開発支援を開始して以来の関係をさらに拡大するものだ。
AIコーディングアシスタントはスイの主要開発プラットフォームであるChainIDEに統合され、統一された開発環境を提供する。
Move is already a powerhouse.
With @alibaba_cloud’s AI coding assistant in @ChainIDE, it’s also multilingual, secure, and lightning fast to ship ⚡ pic.twitter.com/iSfLmQSD4M
— Sui (@SuiNetwork) August 27, 2025
開発のハードルを下げる多言語対応AI
スイのスマートコントラクトに採用されているプログラミング言語Moveは、セキュリティと速度で知られる一方、習得が難しいとされてきた。
新ツールはこの障壁を大幅に引き下げる。
開発者は英語、中国語、韓国語の自然言語プロンプトを使用してシステムと対話できる。
これにより、直感的なコーディング体験が可能になる。
このツールは、アリババクラウドの高度な自然言語処理能力と、スイの高スループット・低遅延なブロックチェーンアーキテクチャを組み合わせている。
この提携は、スイがグローバルな開発者基盤を拡大するための戦略的な一手と見られる。
特に、言語の壁がブロックチェーン導入の妨げとなってきたアジアの開発者コミュニティを主要なターゲットとしている。
イーサリアムの今後にも影響するレイヤー1開発競争
この提携は、スマートコントラクトプログラミングの急な学習曲線や、世界的な参加を妨げてきた言語の壁といった、ブロックチェーン開発における複数の課題に対応するものだ。
スイがターゲットとする開発者の約60%が使用する英語、中国語、韓国語に対応することで、アジア市場の開発者へのアクセスを広げる。
発表後、市場は即座に反応した。
暗号資産(仮想通貨)市場全体の取引量が低迷する中、SUIトークンの価格は2.1%上昇して3.44ドルとなり、時価総額は121億1000万ドルに達した。
この価格上昇は、ブロックチェーン開発インフラにAI機能を統合する戦略的価値に対する投資家の信頼を示している。
スイは、AIを活用したコーディング環境が普及する中で、他のレイヤー1ブロックチェーンに対する競争力を高める狙いだ。
このような開発者獲得競争の激化は、イーサリアムの今後をはじめとするエコシステム全体の勢力図に影響を与える。
AIアシスタントは、インテリジェントな自動補完、リアルタイムのコード提案、デバッグ支援など包括的な機能を提供する。
開発者は自然言語で指示を出すだけで、システムがそれを機能的なスマートコントラクトコードに変換する。
また、DeFi、ゲーム、NFTなどの分野で一般的な開発タスク用のテンプレートも用意されており、dAppの作成を大幅に加速させる。
業界アナリストは、この提携が2030年までにブロックチェーンの開発慣行を再構築し、新たな標準を確立する可能性があると指摘している。
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