テザーCEOアルドイノ氏がビットコインは時の試練に耐え、妨害組織は失敗すると強調。自由と金融的自立への需要が長期的価値を支える。
テザー社のパオロ・アルドイノCEOは24日、ビットコインは時の試練に耐え抜き、批判的な組織は失敗に終わるとの見解を示した。
アルドイノ氏はX(旧Twitter)への投稿で、暗号資産(仮想通貨)の代表格であるビットコイン(BTC)の永続性について語った。
同氏は、ビットコインを弱体化させようとする組織について「失敗し、塵となるだろう」と強い言葉で批判している。その理由として、人々が自由を選択することを止めることはできない点を挙げた。
ビットコインは誕生から16周年を迎えようとしている。量子コンピューターによる脅威などが懸念されることもあるが、アルドイノ氏は長期的資産としての生存能力に自信を見せている。
同氏によれば、ビットコインの強さは単なる金融商品としての価値ではなく、「自由、選択、そして金融的自立」を求める人々の需要に根ざしているという。
規制当局への批判とユーザーの選択
アルドイノ氏は、規制当局や既存の金融機関が「ビットコインの背後にある文化的変革を理解していない」と指摘する。規制当局は変化を恐れ、統制を維持しようとする傾向があるが、ユーザーはメリットを理解すれば常に自由を選択すると論じた。
恐怖や誤情報で信頼を損なおうとする攻撃は、かえって人々の関心を高める結果になると分析している。
テザー(USDT)の市場における地位も、既存金融への代替システムへの需要を示している。同社が発行するUSDTは、数あるステーブルコインの中でも圧倒的なシェアを誇り、運用資産は約1830億ドルに達し、ユーザー数は5億人を超えた。
また、同社はビットコインマイニングへの戦略的な関与も強めており、年末までに世界最大級のマイナーになることを目指しているという。
ゴールドとビットコインの永続性
アルドイノ氏はまた、「ビットコインとゴールドは、他のすべての通貨よりも長く存続する」との持論を展開した。特に欧米諸国においては、テザーゴールドのような商品が、伝統的な金融からビットコインへの移行をスムーズにする架け橋になると説明している。
この特性は、仮想通貨を長期保有する投資家にとって魅力的だ。
市場価格については、社会がまだビットコインの急激な普及に対する準備ができていないとし、「今日の価格は今日にとって適正である」と述べた。彼は、短期的なビットコイン下落などを気にするのではなく、長期的な視点を持つことの重要性を強調している。
「今後10年間で、各国がビットコインに基づいた政策に注目し、この動きがどれほど強力なものになるかが証明されるだろう」と予測している。
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