テザー社、ソラナ上で金連動トークンXAUT0をローンチ

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テザーは、ソラナ上でオムニチェーン版USDTと金連動トークンXAUT0をローンチ。12以上のチェーンで1,700億ドル超の流動性統合目指す。

ステーブルコイン発行大手のテザー社は15日、ソラナ(SOL)ブロックチェーン上で、同社のUSDTと金連動資産のオムニチェーン版であるUSDT0およびXAUT0をローンチした。

LayerZero技術を活用したこれらのトークンは、クロスチェーンでのネイティブな転送を実現する。

これにより、12以上のブロックチェーンにまたがり、1,700億ドルを超える統合された流動性へのアクセスが可能になる。

USDT0はテザーが裏付ける流動性統合プロトコルとして機能し、XAUT0はトークン化された金資産を代表する。

RWA市場の拡大とテザーの戦略

この発表は、金価格が利下げ期待と現実資産(RWA)トークン化の普及を背景に、同日1オンスあたり4,200ドルの史上最高値を記録したタイミングと重なった。

ソラナは現在、RWA分野での地位を強化している。

過去30日間でトークン化資産価値が35.3%急増し、総額6億8,630万ドルに達して7位に浮上した。

今回のローンチは、テザーが従来のステーブルコイン事業を超え、伝統的な資産クラスとブロックチェーン基盤の橋渡しを目指す戦略的拡大の一環だ。

同社は最近、200億ドルの資金調達目標を発表しており、その多くは公的に検証可能なブロックチェーンネイティブの財務を構築するためのトークン化された金準備の取得に充てられる見込みだ。

テザーゴールド(XAUT)は、物理的な金の価値に連動するブロックチェーン基盤の資産だ。

XAUTの保有者は物理的な金の所有権を得て、現物資産や現金との交換も可能でありながら、様々な取引所で売買できる利便性も享受する。

RWA市場の関心

この動きの背景には、主要中央銀行による利下げ観測や、機関投資家の間で高まるRWAトークン化への関心がある。

経済の不確実性の中で安全資産としての金の需要が強い市場環境も、今回のローンチのタイミングを後押しした。

このような新しい形態の資産は、将来の仮想通貨投資の一環として注目されている。

一方、ソラナのネイティブトークンであるSOLは技術的な圧力に直面している。SOL価格が244ドルを目指すには213ドルのサポートラインを回復する必要がある。

売りが強まった場合、181ドルまで下落する可能性も指摘されている。

RWA分野での勢いが増す中でも、SOLはアラメダ・リサーチからコインベースへ送金されたとみられる1,760万ドル相当の取引をきっかけに下落した。

業界アナリストは、今回のテザーの取り組みが、ソラナの今後をクロスチェーンの流動性ハブとして大きく前進させるものだと評価している。

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