ステーブルコイン大手のテザーは、ビットコイン上でUSDT決済を可能にするスタートアップ企業ユテクソの750万ドルの資金調達を主導。
ステーブルコイン発行大手大手のテザーは6日、ビットコイン(BTC)ネットワーク上でUSDT決済を可能にする技術を開発するスタートアップ企業、ユテクソ(Utexo)の資金調達ラウンドを共同で主導した。
ビットコイン上でのUSDT決済を実現
ユテクソは今回のシードラウンドで、750万ドルの資金を調達した。このラウンドはテザーのほか、ビッグブレインホールディングスやポータルベンチャーズが共同で主導している。
フランクリン・テンプルトンなどの著名な機関も参加し、業界からの高い関心を集めた。
同社は、ライトニングネットワークやRGBプロトコルを活用し、ビットコイン上で直接USDTを決済するためのインフラを開発している。
単一のAPIを通じて、予測可能な手数料で1秒未満の迅速な取引を実現する。ビットコインの強固なセキュリティを基盤としながら、プライバシーを保護した取引が可能になるという。
テザーのパオロ・アルドイノCEOは、ビットコインが常にUSDTの長期的なビジョンの中心にあったと語った。ユテクソが提供する実用的なインフラを活用し、大規模なネイティブ決済が現実のものになると期待を寄せている。
ユテクソのクリス・ハッチンソン共同創設者も、コストを抑えつつ即時かつプライベートな資金移動ができる点を強調した。
グローバル決済におけるビットコインの役割拡大
テザーが発行するUSDTは代表的なステーブルコインとして、市場で重要な役割を果たしている。現在、USDTの供給量は1,840億ドルに達している。
テザーはUSDTをビットコインに深く統合し、加盟店での支払いや国境を越えた送金など、世界的な決済手段として普及させる目標を掲げている。
これまで、ライトニングネットワークやRGBプロトコルは技術的な複雑さが課題となり、実用化の障壁となっていた。
ユテクソはこの複雑さを解消し、取引所やウォレット、決済プロバイダーが導入しやすい環境を整えている。既存の保管方法やコンプライアンス基準を変更することなく利用できるのが大きな特徴だ。
ユテクソは、既存のUSDTの取引フローを新しいレイヤー2ネットワークではなく、直接ビットコインに振り向けることに注力している。
ネットワークの混雑に左右されない固定手数料を提供し、利用者の利便性を高める。
USDTが10年以上ぶりにビットコインのメインネットワーク上で本格的に稼働することになり、仮想通貨の普及をさらに後押しするとみられている。
テザーは2月にもマイニング関連のソフトウェアを公開しており、ビットコインのインフラ支援を強化している。
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