テザー社、ロシアでHadron商標を取得|資産トークン化本格展開へ

Updated 7分 ago by · 1 min read

テザー社はロシアで資産トークン化プラットフォームHadronの商標登録を完了。有効期限は2035年までで、同国でのブランド権利を確保。

ステーブルコインUSDTの発行元であるテザー社は10日、資産トークン化プラットフォーム「Hadron」の商標登録をロシア連邦知的財産庁で完了したことを明らかにした。

ロシア特許庁のデータベースによると、同社は2025年10月に商標を出願し、2026年1月に承認を受けたという。

商標の有効期限は2035年10月3日までで、テザー社は今後約10年間、ロシア国内においてHadronブランドの独占的な権利を保持することになる。

資産トークン化プラットフォーム「Hadron」の概要

Hadronは、ステーブルコインを手掛けるテザー社が2024年11月に正式に立ち上げた、包括的な資産トークン化ソリューションだ。

このプラットフォームは、現実世界のさまざまな資産をブロックチェーンネットワーク上のデジタルトークンに変換することを目的として設計されている。

具体的には、株式、債券、ポイント、企業の持分、コモディティなど、多岐にわたる資産クラスのトークン化が可能だ。

企業はこれらの資産を分割し、デジタルトークンとして発行することで、流動性の向上や管理の簡素化を図ることができる。

登録された商標は、ブロックチェーンを用いた金融サービス全般に関わる権利をカバーしており、取引・交換・決済処理や関連するコンサルティング業務なども対象となる。

ロシア市場への戦略的アプローチ

今回の商標登録は、テザー社がステーブルコイン事業にとどまらず、成長する資産トークン化市場での存在感を強化する狙いがある。

世界的に金融機関は従来型の金融商品をブロックチェーン上で扱う方法を模索しており、テザー社もこの潮流に乗る形だ。

複雑な規制環境に直面するロシア市場で、同社は過去に米当局の要請に応じて海外仮想通貨取引所Garantex上の約44億円相当のUSDTを凍結した経験がある。

商標登録は直ちにロシアでのサービス開始を意味するものではないが、将来的な市場参入に向けた法的準備と位置付けられる。

テザー社にとっては、世界第3位の仮想通貨資産発行体としての地位を活用し、事業を多角化する戦略の一環であり、規制された枠組みでの事業展開への自信の表れと言えるだろう。

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