テザーの完全希薄化後時価総額がイーサリアムを上回った。価格急落とステーブルコイン需要拡大が背景にある。
ステーブルコイン大手テザー(USDT)は26日、完全希薄化後時価総額でイーサリアム(ETH)を上回った。
この価格変動に伴い、テザーはビットコイン(BTC)に次ぐ2番目に大きな仮想通貨となった。
また、FDVだけでなく通常の時価総額においても、テザーが一時的にイーサリアムを上回る場面があった。
イーサリアム急落が要因
テザーの完全希薄化後時価総額(FDV)は約1,915億ドルに達した。一方でイーサリアムのFDVは約1,870億ドルにとどまっている。
FDVとは、現在の価格に総供給量を掛け合わせた理論上の時価総額を指す。
テザーの総供給量は約1,918億枚であり、これに基づくFDVが算出されている。対するイーサリアムは、市場に出回っている循環供給量が実質的な総供給量と同じだ。
そのため、イーサリアムのFDVは通常の時価総額と同額になる。
今回の逆転劇は、イーサリアムの価格が急落したタイミングで発生した。イーサリアムは24時間で約5%、7日間で約9%下落している。
ステーブルコインの需要拡大
直接的な引き金となったのは、仮想通貨市場全体の下落と大規模な清算だ。10億ドルを超える清算が発生し、イーサリアムの時価総額を大きく押し下げた。
対照的に、テザーの価格は1ドルに固定されている。
テザー社が新規トークンを発行し続けることで、テザーの供給量は増加傾向にある。価格が安定しているため、供給量の増加がそのままFDVの上昇につながる仕組みだ。
イーサリアムのFDVが市場の心理や価格変動に左右されるのとは対照的である。
テザーは米ドルに連動する中央集権型のステーブルコインであり、主に米国債や現金同等物で裏付けられている。
一方のイーサリアムは、分散型アプリケーションを支えるプラットフォームの基軸通貨だ。
両者の性質の違いが、今回の時価総額の逆転に大きく影響している。
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