トラストウォレット、Aster DEX提携で100倍レバレッジ先物提供へ

トラストウォレットは自己管理型で最大100倍レバレッジ取引が可能な新機能「Perps」を導入。Aster DEXと提携し100以上の市場に対応。

井上 雪芽 By 井上 雪芽 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
トラストウォレット、Aster DEX提携で100倍レバレッジ先物提供へ

Key Notes

  • トラストウォレットは自己管理型ウォレット内で最大100倍のレバレッジ取引が可能な「Perps」を導入した.
  • この新機能はAster DEXとの提携で実現し、100以上の市場で仮想通貨や為替などを取引できる.
  • 高いレバレッジは大きなリスクを伴うため、米国や英国など一部地域では利用が制限されている.

自己管理型ウォレット大手のトラストウォレットは23日、最大100倍のレバレッジ取引が可能な無期限先物契約機能Perpsを正式に開始した

この新機能はAster DEXとの提携により提供され、利用者は自己管理を維持したまま取引できる。BNBスマートチェーン上で稼働するAster DEXを通じて、100を超える市場へのアクセスが可能となる。

利用するにはアプリを更新後、「スワップ」から「Perps」を選択し、証拠金を預け入れることでロングまたはショートのポジションを建てることができる。

ただし、この機能はハイリスク商品と位置づけられており、米国や英国などの一部地域では利用できない。

高まる分散型デリバティブ市場の需要に対応

今回の機能導入は、DeFiエコシステム内で高度な取引ツールへの需要が高まっている市場背景を反映している。業界分析によると、パーペチュアル契約市場は機関投資家と個人利用者の関心に支えられ、前年比で25%の成長を遂げた。

また、DEXの取引高は直近四半期で15%増加しており、中央集権型取引所から分散型オプションへの移行傾向を示している。トラストウォレットは、この拡大するデリバティブ市場でのシェア獲得を目指す。

自己管理型のセキュリティと高いレバレッジを両立させることで、従来の取引所が提供するサービスと分散型プラットフォームの利点を融合させた形だ。

市場環境も良好で、ビットコイン(BTC)のパーペチュアル資金調達率がプラス圏を維持するなど、強気のセンチメントがうかがえる。

多様な資産とリスク管理の重要性

Perps機能では、主要な暗号資産(仮想通貨)のほか、外国為替(FX)やコモディティなど、多様な資産クラスの取引が可能だ。これにより、利用者は複雑なクロスアセット戦略を実行できる。

将来的には、トラストウォレットのネイティブトークンであるTWTを利用した手数料割引もサポートされる予定だという。この提携は市場にも即座に影響を与え、Aster DEXのネイティブトークン価格も上昇したと報じられている。

一方で、最大100倍という高いレバレッジは大きなリスクを伴う。利用者は清算を避けるために十分な証拠金を維持する必要があり、トラストウォレットは利用規約で経験豊富なトレーダー向けの商品であることを明記している。

ボラティリティが高い市場では、ストップロス注文などを活用した慎重なリスク管理が不可欠となる。このようなハイリスク・ハイリターンな取引だけでなく、安定した仮想通貨投資を目指すことも重要である。

Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。

ニュース, 取引所ニュース
井上 雪芽

Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。

Related Articles