ソラナを財務戦略に組み込むUpexiは、SOL保有量を8.2%増加させた。しかし、投資家の売りが相次ぎ、株価は年初来で約60%下落している。
ソラナ(SOL)を財務戦略に組み込むUpexiは8日、SOLの保有量が5月末の報告から8.2%増加したことを明かした。しかし、同社の株価は投資家の売り圧力により、年初来で大幅に下落している。
ソラナ保有量の拡大とステーキング戦略
Upexiの発表によると、2025年6月30日時点でのソラナ保有量は735,692 SOLに達した。
この増加は、6月中に77,879 SOLを新たに取得したことによるものだ。
そのうち58%は市場価格よりも有利な割引価格で購入されたという。
同社は、保有するソラナのほぼ全量をステーキングに活用している。これにより年利8%の安定した利回りを生み出しており、これは発行済み株式1株あたり0.0192 SOLに相当する。
同社のように、主要な仮想通貨であるビットコインだけでなく、ソラナのような将来性のあるアルトコインに投資する戦略は、企業のポートフォリオを多様化する狙いがあると考えられる。
懐疑的な見方による株価低迷
ソラナ保有量の増加という前向きなニュースとは裏腹に、Upexiの株価は低迷している。
年初来で約60%急落し、現在は4ドルを下回る水準で取引されている。
この株価下落の背景には、投資家による大量の売りがある。暗号資産(仮想通貨)市場と株式市場全体の不安定さが、同社株への売り圧力を強める一因となった。
Upexiは株式のトークン化や情報発信プラットフォームの活用など、株主価値向上に向けた取り組みを進めている。しかし、これらの施策が株価の長期的な下落傾向を覆すには至っていないのが現状だ。
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