ビットコイン採掘と計算の速度急落、米国の猛吹雪が影響

43分 ago by · 1 min read

米国を襲った冬の嵐の影響で、ビットコインのハッシュレートが急落。最大手プールFoundry USAでは60%減少している。

ビットコイン(BTC)のハッシュレート(採掘速度)は26日、米国を襲った冬の嵐「Fernan」の影響により、大幅な急落を記録した。

特に米国を拠点とするマイニングプールへの影響が大きく、ネットワーク全体の計算能力が一時的に大きく損なわれている。

ブロック生成時間の遅延も

データ分析企業の報告によると、米国のビットコインハッシュレートは約200EH/s(エクサハッシュ/秒)減少。中でも最大手のマイニングプールであるFoundry USAは、ハッシュレートが328EH/sから139EH/sへと急落している。

これは23日以降、同プールの採掘能力が約60%縮小したことを意味する。

このハッシュレートの低下により、ビットコインのブロック生成時間は通常目標の10分に対し、約12.4分まで遅延。この状況が続けば、次回の難易度調整では採掘難易度が約15%低下し、ブロック生成速度が正常化されると予測されている。

電力網への負荷軽減措置

今回の大規模な稼働停止の主な要因は、極端な気象条件下での地域電力網への負荷軽減だ。

この冬の嵐は、テキサス州西部から大西洋中部沿岸まで約2900キロメートルに及び、100万人以上が停電の影響を受けた。

電力インフラへの圧力を緩和するため、ビットコインマイナーは自発的に活動を縮小している。

インテレクティアAIの担当者は、2022年にテキサス州で発生した同様の事例を挙げ、極端な天候下でマイナーが電力網の安定化に協力していると指摘した。

資産運用会社ヴァンエックのデジタル資産リサーチ責任者であるマシュー・シーゲル氏は、上場マイニング企業の多くが影響を受けた地域に拠点を置いていると言及した。

ライオット・プラットフォームズ(RIOT)やクリーンスパーク(CLSK)などの企業は、電力需要が高まる局面で柔軟に負荷を調整できる体制を整えている。

市場環境と今後の見通し

マイニング業界は天候だけでなく、市場環境の厳しさにも直面している。

ビットコイン価格は現在8万7000ドル付近で推移しており、過去90日間で約23%下落した。

これに加え、電力価格の上昇が収益性を圧迫している。

2025年9月には電気料金が1キロワット時あたり18.07セント(約28円)と記録的な高水準に達した。こうしたコスト増を受け、ビットファームズのように、リソースの一部をAIや高性能コンピューティング分野へ再配分する事業者も現れている。

環境・社会・ガバナンス(ESG)研究者のダニエル・バッテン氏は、世界的に異常気象が増加する中、ビットコインマイニングによる負荷調整の必要性は高まると分析している。

今回の事態は、緊急時に電力消費を迅速に調整できる「柔軟な消費者」としてのマイナーの役割を改めて浮き彫りにした。

Share:
Exit mobile version