ウェスタンユニオンは、ソラナ基盤の米ドル裏付けステーブルコイン「USDPT」を5月にローンチすると発表した。
国際送金サービス大手のウェスタンユニオンは24日、独自のステーブルコイン「USDPT」を5月にローンチすると明かした。
ソラナ基盤のステーブルコインで決済を効率化
ウェスタンユニオンのデビン・マクグラナハンCEOは、2026年第1四半期の決算発表において、米ドルに裏付けられたステーブルコインであるUSDPTの準備が最終段階にあることを明らかにした。
このステーブルコインは、高速な処理能力を持つソラナ(SOL)のブロックチェーン上に構築されている。
発行と管理は、規制に準拠したAnchorage Digital Bankが担当する。
USDPTは一般消費者向けではなく、主にウェスタンユニオンと同社の代理店間の決済手段として設計されている。従来の国際銀行間通信協会(SWIFT)による送金網の代替として機能し、特定の国や地域において24時間365日の迅速な取引を可能にする。
インフラ開発が当初の予定よりも早く完了したため、ローンチ時期が5月に前倒しされた。
同社はフィンテック企業や暗号資産(仮想通貨)関連企業との競争が激化する中、クロスボーダー決済の近代化を急いでいる。
ソラナの効率的なブロックチェーン技術を活用することで、拡張性や規制遵守の課題を解決し、インフレ率の高い地域や銀行口座を持たない人々が多い地域での即時決済のニーズに応える狙いがある。
仮想通貨と実店舗をつなぐ新たなネットワーク構想
ステーブルコインの発行に加えて、ウェスタンユニオンは「Digital Asset Network(DAN)」と呼ばれる新たなネットワークの導入も進めている。
これは、仮想通貨ウォレットを世界に36万以上ある同社の小売店や代理店のネットワークに直接接続する仕組みだ。
このネットワークの最初のパートナー企業は今週中にもサービスを開始する予定であり、仮想通貨を現金に換金するプロセスが大幅に簡略化される。
さらに同社は、2026年後半に「USD Stable Cards」という消費者向けのカードを数十の市場で展開する計画も発表。このカードを利用することで、消費者はステーブルコインを日常的に保有し、決済に使用できるようになる。
特に経済状況が不安定な地域において、価値が安定した資産へのアクセスを提供することが期待されている。
マクグラナハンCEOは、デジタル資産を同社の中核事業に組み込むことが今後の主要な焦点であると強調。
USDPTによる代理店決済の効率化、DANを通じた仮想通貨と現金の交換、そして消費者向けカードの提供という3つのアプローチにより、ウェスタンユニオンは伝統的な金融システムと仮想通貨の世界をつなぐ橋渡し役を目指している。
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