エイプコインがイーサリアムから転換してソラナに拡大する。高速・低手数料のメリットやDeFi連携による今後の可能性を解説。
エイプコイン(APE)は10日、エコシステムをソラナ(SOL)ブロックチェーンへ拡大することを正式に明らかにした。
この動きは、イーサリアム(ETH)基盤からの戦略的な転換を示している。
今回の拡大は、8月31日に初めて公開されたRapid ApeCoin Integration Deployment戦略の一環だ。
ApeCoin DAOによると、この目的はエイプコインを単なるガバナンストークンから、より広範な実用性を持つ文化的トークンへと変革することにある。
The ApeCoin ecosystem is growing. Welcome to Solana. pic.twitter.com/sK9vbe9lSM
— Bored Ape Yacht Club 🍌 (@BoredApeYC) September 9, 2025
ソラナ進出の背景と目的
今回の統合は、ソラナの持つ高い処理能力と低い取引手数料を最大限に活用する。
ソラナは毎秒数千件の取引を処理でき、手数料はわずか数セントだ。
これは、ブロックチェーンのユーザビリティにおける長年の課題に対応するものだ。
公式情報筋は、エイプコインがソラナへ拡大した主な理由は、ソラナの高い取引速度、著しく低い取引手数料、そして堅牢なスケーラビリティを活用するためだと述べている。
この拡大は特に、Bored Ape Yacht Clubエコシステムのユーザー体験向上を目的としている。
イーサリアムのネットワーク混雑やピーク時の高いガス代によって制限されていた、より効率的で頻繁な対話が可能になる。
ソラナ選択の要因とDeFi連携
エイプコインがソラナを選択した背景には、イーサリアムのスケーラビリティ問題と高い手数料がある。
活発なNFTやゲームエコシステムには、高速で安価なトランザクションが不可欠だが、イーサリアムではそれが障壁となっていた。
対照的に、ソラナは1秒未満の取引時間と無視できるほどの手数料を提供し、大規模なNFT発行や取引に適している。
また、ミームコインおすすめのボンク(BONK)のようなの成功が示すように、ソラナには活発なWeb3コミュニティと開発者が既に存在している。
NFT分野での激化する競争に対応する戦略的な選択となった。
エイプコインはソラナのJupiterなど主要DEXとの統合を進め、DeFi分野での連携を強化する。
また、相互運用性ツールの開発に約2.9億円を投じ、イーサリアムとソラナ間で資産が相互作用する道筋を確保している。
エイプコインは、イーサリアムの基盤を維持しつつ、ソラナのユーザーベースを活用し、両エコシステムの相乗効果を狙っている。
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