アーサー・ヘイズ氏に関連するウォレットが、イーサリアムDeFi系アルトコインのLIDOとAAVEを約3億円分取得。
BitMEXのアーサー・ヘイズ共同創業者に関連するウォレットは17日、著名な分散型金融(DeFi)関連トークンを大量に取得したことが明らかになった。
オンチェーンデータによると、このウォレットは暗号資産(仮想通貨)のマーケットメーカーであるFlowdeskから、112万5,000 LIDOトークンと3,033 AAVEトークンを受け取った。
この取引額は、合計で約205万ドルに相当する。取引がマーケットメーカーを経由して行われたことから、これはOTC(店頭取引)である可能性が極めて高い。
ヘイズ氏の戦略とイーサリアムへの注力
LIDOはイーサリアム(ETH)ベースのリキッドステーキングを、AAVEは貸し借りのプラットフォームを提供する、いずれも確立されたDeFiプロトコルだ。
ヘイズ氏は、以前からイーサリアムとそのDeFiエコシステムの熱心な支持者として知られる。
同氏は金融の未来におけるイーサリアムの役割を公に支持しており、今回の動きもその姿勢を裏付けるものと言える。
Maelstrom Fundの最高投資責任者でもある同氏は、カテゴリーキラーとなりうる仮想通貨企業に注目している。
同氏の哲学は、ステーキング報酬や貸付手数料を通じて収益を生み出す、実用性の高いプロジェクトを優先する点に特徴がある。
LIDOとAAVEは、まさにこの基準に合致するプロジェクトだ。
DeFiの「ブルーチップ」への信頼
LIDOとAAVEは、その安定したトークノミクスと機関投資家による採用実績から、DeFi分野におけるブルーチップ(優良株)資産と見なされている。
規制当局による監視が強まる中でも、ヘイズ氏がこれらの資産を蓄積している事実は、その長期的な存続可能性に対する同氏の自信を示唆している。
一方でこの動きは、同氏が時折見せるビットコイン(BTC)に対する大胆な価格予測とは対照的だ。
今回のDeFi資産取得は、価格の投機的な側面よりも、プロトコルの基本的な価値や実用性を重視した、より現実的な戦略を反映している。
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