Babylonがa16z cryptoから1500万ドルを調達。ビットコインをラップせずにそのまま担保として利用可能にする新技術の開発を加速させる。
ブロックチェーンインフラ企業のBabylon Labsは8日、a16z cryptoから1500万ドルの資金調達を実施したと明かした。
今回の調達は、同社のネイティブトークンBABYの購入を通じて行われた。
この資金は、Babylonが開発するビットコイン(BTC)をブロックチェーン上で安全に担保として利用可能にする「BTCVaults」の開発に充てられる。
これによりBabylonの累計調達額は、1億300ドルに達した。過去にはParadigmが主導した7000万ドルのラウンドなどで資金を集めている。
ビットコインを担保化
Babylonが開発するBTCVaultsは、ビットコインを他のチェーンに移動させたり、ラップしたりすることなく、そのまま担保として利用できる技術だ。
従来、ビットコインを分散型金融(DeFi)などで利用するには、WBTCのような代替トークンに変換する必要があった。
しかし、これには管理者を信頼する必要があり、ハッキングのリスクも伴うという課題があった。
Babylonの技術では、ユーザーは自身の秘密鍵を管理したまま、ビットコインのブロックチェーン上に資産を留めておける。
高度な暗号技術を用いることで、仲介者を介さずに担保条件の執行や清算が可能になるという。
同社はこれを「ビットコインはビットコインのまま」と表現しており、セキュリティと利便性の両立を目指している。
機関投資家の関心と今後の展開
今回の出資を主導したa16z cryptoは、ビットコインが単なる価値の保存手段から、信用創造のためのデジタル担保へと進化する可能性を評価している。
Babylonはスタンフォード大学教授のデビッド・ツェ氏らが2021年に設立した。CEOを置かず、研究者と技術者が中心となって開発を進める独自の体制をとっている。
同社は現在40名以上の従業員を抱え、2026年の第2四半期には大手レンディングプロトコルであるAaveとの統合を計画している。
これが実現すれば、ビットコインを担保にした貸借やステーブルコインの発行などが、より安全に行えるようになる可能性がある。
中央集権的な取引所などが提供するサービスに対抗し、分散型の仕組みでビットコインの活用を広げる狙いだ。
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