CryptoQuantは、ビットコインが12万6000ドル超の最高値を更新後も利益確定の動きが鈍いと指摘。ピークはまだ先との見方を示した。
暗号資産(仮想通貨)分析企業のCryptoQuantは6日、ビットコイン(BTC)が史上最高値を更新した後も利益確定の動きが抑制されていると報告した。
同社は、これはビットコインには上昇を続ける可能性があり、ピークはまだ見えていないことを示すと付け加えた。
ビットコインは同日、12万6000ドルを超える新高値を記録し、仮想通貨市場の重要な節目となった。
しかし、CryptoQuantのオンチェーン分析によると、この価格達成後の利益確定活動は、過去の強気相場に比べて著しく低い水準にとどまっている。
Bitcoin’s rally still looks intact.
Profit-taking remains moderate as net realized profits keep trending higher.
No signs yet of a price peak. pic.twitter.com/5XrzrwAKFE
— CryptoQuant.com (@cryptoquant_com) October 8, 2025
最高値更新でも利益確定が低水準な背景
通常、価格のピーク時には大きな利益確定売りが見られるが、今回はその動きが鈍い。
CryptoQuantのデータは、特に長期保有者が積極的な売却に動いていないことを示している。
この異例の市場動向には、いくつかの要因が影響している。
第一に、現物ビットコインETFへの継続的な資金流入が、機関投資家の持続的な関心を示している点だ。
CryptoQuantは、これを価格を支える構造的なプラス要因と見ている。
第二に、長期保有者は強い確信を維持しており、この価格急騰の間も売却の動きは限定的だった。
市場センチメントも、極度の強欲領域に入る寸前の状態であり、市場の天井で典型的に見られるような過熱感にはまだ達していない。
CryptoQuantのキ・ヨンジュCEOは以前、ビットコインの価格が4万5000ドル以上を維持すれば、1年以内に史上最高値を更新する可能性があると予測していた。
この見通しは、今回現実のものとなった。
市場の健全な調整か、反転の兆候か
史上最高値を記録したものの、市場には短期的な調整の動きも見られる。
ビットコインは24時間で1.0%上昇したが、週次および月次ではそれぞれ2.3%と7.1%の下落を記録しており、短期的な利益確定の動きがあったことをうかがわせる。
一部のアナリストは、投機的な需要の弱まりを指摘するデータもあると述べている。
しかし、CryptoQuantは現在の状況を市場は前回の上昇を反転させるのではなく、消化している段階だと分析している。
同社は、最高値での利益確定の動きが鈍いことと、機関投資家の関心が続いていることを総合的に判断している。
現在の強気相場は最終的なピークに達するまでさらに続く可能性があると結論付けている。
ビットコインの今後に市場の注目が集まる。
このような状況は、今後の仮想通貨投資の判断材料として重要だ。
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