現物ビットコインETF、5営業日連続流入で4703万ドルを記録

現物ビットコインETFは7月30日までに5日連続となる4703万ドルの純流入を記録。機関投資家の旺盛な需要が背景にある。

赤松 柊弥 By 赤松 柊弥 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
現物ビットコインETF、5営業日連続流入で4703万ドルを記録

Key Notes

  • 7月30日、現物ビットコインETFは5日連続で純流入を記録し、流入額は合計4703万ドルに達した.
  • ブラックロックのIBITとビットワイズのBITBが流入を主導し、機関投資家からの強い需要が示された.
  • ETFの総資産額は1513億ドルを超え、ビットコイン市場全体の6.49%を占める.

現物ビットコインETFは7月30日、4703万ドルの純資金流入を記録し、5営業日連続のプラスで推移している。

この期間の累計流入額は6億4100万ドルに達し、7月は61億3000万ドルの月間流入で2025年最強の月となった。

同日は現物イーサリアムETFも579万ドルの純流入を記録し、19営業日連続の流入を維持している。

ブラックロック主導で機関投資家需要継続

30日の流入をけん引したのはブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラストで、3437万ドルと全体の73%を占めた。

次いでビットワイズのBITBが1266万ドルで27%を占め、この2社が流入の大部分を担った。

他のETFでは保有高に大きな変動は見られず、機関投資家の資金が大手プロバイダーに集中する傾向が鮮明となっている。

現物ビットコインETF全体の運用資産総額は1513億ドルに達し、ビットコイン(BTC)時価総額の6.49%に相当する規模まで拡大した。

年初来流入額550億ドル突破で市場成熟

2024年1月のローンチ以来、ビットコインETFへの年初来累計流入額は550億ドルを超えた。

これまでの取引日のうち33日中29日で純流入を記録し、機関投資家や企業資産としての需要が定着している。

7月の61億3000万ドルの月間流入は、2024年12月に次ぐ2番目の記録となった。

アナリストはETFへの継続的な資金流入と企業の購入、規制明確化が重なることで、ビットコイン価格が12万ドルを超える触媒になると予測している。

ETFを通じた構造的需要の拡大は、ビットコインの価格安定化とボラティリティ低減をもたらし、暗号資産(仮想通貨)投資が新たな段階に入ったことを示している。

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赤松 柊弥

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

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