ビットワイズは米デラウェア州でユニスワップETFを法人登録。SEC申請前準備段階として法定信託を設立し、DeFi関連ETFの動きが進む。
資産運用会社のビットワイズは27日、米国デラウェア州で「Bitwise Uniswap ETF」という名称の法定信託を設立した。
この手続きは、米国証券取引委員会(SEC)へ上場投資信託(ETF)を正式に申請する前に行われる一般的な準備段階である。
現時点ではSECへの正式な申請書類は提出されていないものの、将来的な申請に向けた法的枠組みを整えた形だ。
この手法は、過去にビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の現物ETFが承認された際にも見られたプロセスと同様である。
規制環境が整えば、ユニスワップに連動するETFを迅速に展開する狙いとみられる。
規制環境の変化と市場への影響
今回の登録の背景には、暗号資産(仮想通貨)を取り巻く米国の規制環境の変化がある。
SECは2025年2月、分散型取引所(DEX)であるユニスワップラボに対する調査を終了した。
かつては証券法違反の疑いで調査が行われていたが、この動きは、規制当局の仮想通貨業界に対する姿勢の変化を象徴するものと受け止められている。
ドナルド・トランプ氏の第2次政権発足以降、SECは仮想通貨企業に対する少なくとも17件の主要な執行措置を取り下げた。
専門家によると、規制当局の関心はプロトコルの合法性を問う段階から、市場の仕組みや流動性、資産管理(カストディ)といった構造的な課題へと移行している。
ユニスワップ(UNI)は高い流動性を維持しており、過去1年間の取引高は約1兆ドルに達した。
1日あたりの取引高も約8億5900万ドルを記録しており、こうした堅調な市場データはETF申請において有利な材料となる可能性がある。
今後の展望とDeFiへの期待
ビットワイズによる信託登録は製品名を確保し、法的構造を定義する重要なステップだが、必ずしも正式申請に至るとは限らない。
しかし、もし正式に申請が行われ承認されれば、伝統的な投資家が証券口座を通じてDeFiにアクセスできるようになる。これはDeFiの機関投資家への普及における大きな節目となるだろう。
SECが審査を行う場合、ファンドがどのようにユニスワップへのエクスポージャーを追跡し、資産を管理するかという点が焦点となる。
また、純資産価値の算出方法やガバナンスへの懸念についても、厳格な精査が行われると予想される。
現在、UNIトークンの価格は4.78ドル付近で推移しており、過去1年間で約60%下落している。しかし、取引高の多さと市場のセンチメントは、短期的な反発の機会を示唆しているとの見方もある。
ビットワイズの動きは、ビットコインやイーサリアム以外の仮想通貨ETF拡大に対する機関投資家の関心の高まりを反映している。
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