ブラックロック、イーサリアムETFにステーキング追加を申請

On 7月 18, 2025 at 1:51 pm UTC by · 1 min read

ブラックロックがiSharesイーサリアムETFへのステーキング機能追加をSECに申請。投資家に新たな報酬獲得の道を開く。

資産運用大手ブラックロックは17日、同社のiシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)にステーキング機能を追加するため、SECに修正申請を行った。

承認されれば、ETFが保有するイーサリアム(ETH)をステーキングに活用し、投資家に追加収益を提供できるようになる。

イーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)システムを通じて、年間約3〜5%の利回りが期待されている。

規制環境の変化が後押し

今回の申請は、SECの規制姿勢が大きく変化したことを反映している。

2024年5月にイーサリアムのETFが初承認された際、ブラックロックを含む主要発行会社はステーキング機能を削除せざるを得なかった。

当時のSECは、ステーキングサービスが証券取引に該当する可能性を懸念していた。

しかし、2025年に入ってからの規制緩和により状況は一変。

現在のSECは、ETFを通じて提供されるステーキングサービスに対してより柔軟な姿勢を示している。

業界関係者は、この変化をETF業界の成熟と規制当局の理解深化の表れと評価している。

フランクリン・テンプルトンやグレイスケールなど他の大手資産運用会社も、同様のステーキング機能導入を提案している。

SECはこれらの提案について審査期限を延期し、慎重な検討を続けている。

機関投資家需要の拡大期待

ステーキング機能の追加は、機関投資家にとって大きな魅力となる見込みだ。

従来のETFでは価格上昇のみが収益源だったが、ステーキング報酬により定期的な利回りを得ることが可能になる。

ブラックロックは申請書類で、信頼できる第三者プロバイダーを通じてイーサリアムをステーキング。

得られた報酬をファンドの収益として分配する方針を示している。

同社の過去のSEC申請承認実績は500件以上に上り、却下されたのは1件のみという高い承認率を誇る。

現在、ETHAは72億ドルを超える資産を運用している。

ステーキング機能が承認されれば、競合するアルトコインETFとの差別化が図られ、さらなる資金流入が期待される。

業界アナリストは、この動きが新しい暗号資産(仮想通貨)市場における新たな標準となる可能性を指摘している。

Share:
Exit mobile version