ブラックロック元幹部、シャープリンク共同CEOに就任

Updated 19時間 ago by · 1 min read

ブラックロック元幹部のジョセフ・シャローム氏がゲーム・テクノロジー企業シャープリンクの共同CEOに就任。イーサリアムの積極運用戦略を強化する。

ゲーム・テクノロジー企業のシャープリンクゲーミングは25日、ブラックロックの元幹部であるジョセフ・シャローム氏を共同最高経営責任者(CEO)に任命した

シャローム氏はブラックロックで20年以上の経験を持ち、デジタル資産分野への参入を主導した人物だ。100億ドル(約1兆4,800億円)規模のiシェアーズ・イーサリアム・トラストETF(ETHA)の立ち上げなどを手掛けた実績を持つ。

一方、シャープリンクは2025年5月に事業転換を発表。現在では36万807イーサリアム(ETH)、時価13億ドル(約1,924億円)以上を保有する、イーサリアムに特化した企業となっている。機関投資家としては最大のイーサリアム保有者だ。

現CEOのロブ・フィシアン氏は社長に就任し、取締役会には留まる。また、イーサリアムの共同創設者でコンセンシスCEOのジョセフ・ルービン氏が会長を務めており、イーサリアムエコシステムとの強固な連携を示している。

イーサリアムの積極運用へ戦略転換

シャープリンクはこれまで、イーサリアムを単に保有する戦略をとっていた。今後はステーキングやリステーキング、分散型金融(DeFi)での利回り最適化など、より積極的な運用戦略に移行する。

シャローム氏の就任は、この戦略転換を加速させるものだ。オンチェーン活動への参加を通じて保有するイーサリアムを活性化させ、その有用性を高めることを目指す。

この動きの背景には、機関投資家の間でイーサリアムが単なる投機対象ではなく、分散型金融やトークン化の基盤インフラとして認識されつつある状況がある。シャローム氏の起用はこうした市場の信頼を反映したものであり、同社の資本誘致力の強化につながる可能性がある。

新体制がもたらす市場への影響

新体制では、ルービン氏が広範なイーサリアム戦略を、フィシアン氏が事業の継続性を、そしてシャローム氏が専門知識を活かすという役割分担がなされる。

シャープリンクがイーサリアムの受動的な保有から実用性の追求へと舵を切ることで、市場への売り圧力が減少し、イーサリアム価格の安定に寄与するかもしれない。

シャローム氏はブラックロック在籍中に、主要なETFやトークン化ファンドの立ち上げに携わった。

この経験は、シャープリンクで機関投資家向けのイーサリアム関連商品を開発する上で大いに活かされるだろう。同社のこのような動きは、機関投資家による仮想通貨投資の新たな潮流を示すものと言える。

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