ブロック社、2025年Q2決算で利益改善|売上減も収益性は向上

ブロック社の2025年第2四半期決算は売上微減も、総利益は前年同期比14%増の25億ドルを達成。業務効率化とビットコイン投資が奏功した。

井上 雪芽 By 井上 雪芽 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
ブロック社、2025年Q2決算で利益改善|売上減も収益性は向上

Key Notes

  • ブロック社の2025年第2四半期決算で、売上高は微減したものの総利益は前年同期比14%増を記録した.
  • 業務効率化や高収益サービスへの注力が利益増の要因となり、通期利益見通しを上方修正.
  • ビットコイン関連事業への戦略的投資を継続しており、新たに108BTCをバランスシートに追加した.

ジャック・ドーシー氏が率いるフィンテック企業ブロック社は7日、2025年第2四半期の決算内容を公開した

売上高は前年同期比1.7%減の60億5400万ドルとなったが、総利益は同14%増の25億ドルに達し、収益性の改善が鮮明となった。

同社はスクエアやキャッシュアップ、アフターペイなど複数の事業を展開しており、多角的なビジネスモデルで金融システムへのアクセス拡大を目指している。

売上減でも利益は拡大、効率化が奏功か

売上高の微減と総利益の大幅な増加は、事業全体の業務効率化とコスト管理が大幅に改善されたことを示している。同社は全体的な収益が縮小したにもかかわらず、より利益率の高いサービスに製品構成を最適化することに成功したと見られる。

この好調な収益性を受け、ブロック社は2025年通期の利益見通しを上方修正し、同社の将来に対する自信を示した。決算発表後、市場の反応は好意的で、同社の株価は上昇した。各プラットフォームとサービスの統合が進み、顧客価値の向上と維持につながる相乗効果を生み出している。

ビットコイン戦略と将来展望

ブロック社のビットコイン(BTC)インフラへの継続的な戦略的投資は、当四半期において有益であったことが証明された。同社はビットコイン技術への長期的なコミットメントの一環として、新たに108BTCをバランスシートに追加した。

暗号資産(仮想通貨)ウォレットのBitkeyやビットコインマイニング製品のProtoなどを通じてビットコイン技術との関係を強化しており、これが業績にプラスに貢献しているようだ。

投資家やアナリストは、収益が逆風にさらされる中で総利益を伸ばすブロック社の能力は、そのビジネスモデルの強さと成熟度を証明するものだと指摘している。同社の積極的な姿勢は、同社の仮想通貨投資がいかに戦略的であるかを示している。

さらに、同社はS&P 500指数への採用が間近であることを明らかにし、2025年には投資家向け説明会を開催する計画も明らかにした。

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井上 雪芽

Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。

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