ブルームバーグのアナリストは、ソラナ現物ETFの承認確率を100%に引き上げ。SECの審査プロセスの変化が背景にある。
ブルームバーグのエリック・バルチュナスETFアナリストは30日、ソラナ(SOL)の現物ETFが承認される確率を100%に引き上げた。
同氏は自身のX(旧ツイッター)アカウントで「正直なところ、確率は今や100%だ」と述べ、承認はいつでも実現する可能性があるとの見方を示している。
この大幅な見通し上方修正は、米国証券取引委員会(SEC)が一般的な上場基準を採用し、承認プロセスが簡素化されたことが主な要因だ。
Honestly the odds are really 100% now. Generic listing standards make the 19b-4s and their “clock” meaningless. That just leaves the S-1s waiting for formal green light from Corp Finance. And they just submitted amendment #4 for Solana. The baby could come any day. Be ready. https://t.co/5JtfTm82Wi
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) September 29, 2025
承認確率引き上げの背景
今回の見通し上方修正の主な要因は、SECの承認プロセスに対する理解の変化にある。
一般的な上場基準の適用により、取引所が提出する19b-4(上場申請書)とその期限が事実上無意味になった。
これにより承認プロセスが大幅に簡素化され、残るはS-1の正式承認を待つのみとなっている。
この状況は、2024年8月時点の見通しとは大きく異なる。
当時、バルチュナス氏はソラナETFの申請がSECに受理されず「事実上、年内の承認の可能性はゼロに近い」と述べていた。
また、SECがソラナを有価証券ではないと見なすかどうかの見解が、ノーから非常に可能性が高いへと変化したことも、追い風となっている。
市場では、グレイスケールやヴァンエック、フィデリティなど複数の大手資産運用会社がソラナETFを申請しており、規制当局に対する圧力が強まっている。
SECのリーダーシップが交代し、アルトコイン製品に対する姿勢が大きく好転したことが、業界関係者の楽観的な見方を後押ししている。
他のアルトコインETFの動向と今後の見通し
ソラナだけでなく、他の暗号資産(仮想通貨)についてもETF承認への期待が高まっている。
ドージコイン(DOGE)、カルダノ(ADA)、ポルカドット(DOT)などの承認確率は90%とされており、幅広いアルトコインに資金が流入するアルトコインシーズンの到来を予感させる。
バルチュナス氏は、これらの単一資産ファンドの最終決定が2025年10月中旬に下されると予想している。
一方で、複数の仮想通貨を組み込んだバスケット型商品の承認判断は、単一資産ファンドより早い2025年7月初旬に下される見込みだ。
現物ビットコインETFを成功させたブラックロックやフィデリティといった企業が、次々と他の仮想通貨ETFを申請している。
仮想通貨市場の今後の展開を占う上で重要な転換点となっている。
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