米ブロックチェーン企業のBTCSはPudgy Penguins NFT3体を企業資産に追加。3億ドルETH保有企業が先駆戦略。
3億ドルを超えるイーサリアム(ETH)を保有する米ブロックチェーン企業BTCSは13日、人気NFTコレクションPudgy Penguins3体を企業資産として取得した。
同社のチャールズ・アレンCEOはX(旧Twitter)で「BTCSがPudgy Partyに参加した。3体のPudgy Penguinsの誇らしい所有者となった」と投稿。
一方、Pudgy Penguins公式アカウントも「BTCSが3体のPudgy Penguins NFTを資産に追加した」と発表し、上場企業による戦略的NFT取得を歓迎している。
企業資産の多様化戦略、NFT市場への新たな視点
今回の取得は、BTCSの従来のETH重視戦略からの大幅な方向転換を示している。
同社は最近1万4240ETHの大規模取得を完了し、総保有量を7万ETH超に押し上げたばかり。
この流れでPudgy PenguinsというブルーチップNFTを追加することで、デジタル資産ポートフォリオの多様化を図っている。
業界観測筋は、企業NFT取得をビットコイン(BTC)資産戦略の並行トレンドと位置づけている。
NFTは文化的価値とブランディング効果を提供する独特な特性を持ち、企業の差別化戦略として注目されている。
特にPudgy Penguinsは2021年のローンチ以来、安定したフロア価格とコミュニティエンゲージメントを維持し、NFT市場でブルーチップ資産としての地位を確立している。
PENGUトークン価格上昇、NFT市場全体に波及効果
BTCSの取得発表と同時に、関連するPENGUトークンの価格が3.34%上昇し、Pudgy Penguinsのフロア価格も週間で7%の上昇を記録。
この動きは企業によるNFT取得が市場全体に与えるポジティブな影響を示している。
NFT市場は2025年に入り力強い回復を見せており、8月の市場規模は94%の成長を記録。
Pudgy Penguinsはこの回復局面で主導的な役割を果たしており、ルフトハンザやNASCARとのパートナーシップを通じて旅行・エンターテイメント分野への統合を進めている。
BTCSの戦略的NFT取得は、デジタル収集品が流動性の高い資産クラスとして認識される転換点となる可能性がある。
企業財務管理の進化を示すこの動きは、NFT市場の機関投資家参入を促進し、業界全体の信頼性向上に寄与すると期待されている。
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