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イーサリアム(ETH)のヴィタリック・ブテリン共同創設者は11日、分散型ステーブルコインが抱える構造的な課題について自身の見解を表明した。
ブテリン氏は、現在の暗号資産(仮想通貨)業界にはより優れた分散型ステーブルコインが必要だと主張している。しかし同氏は、分散型ステーブルコインが解決すべき3つの主要な問題を挙げた。
その筆頭として指摘されたのが、多くのプロジェクトが価値の基準として米ドル価格に依存している現状だ。
短期的には米ドルへの連動は機能するが、長期的な視点ではリスクが残るという。
同氏は、数十年という長い期間で見た場合、ドルの価値低下やインフレが重大な脆弱性になり得ると警告した。
国家権力からの独立性を保つというビジョンを実現するためには、米ドル以外の適切な指標を見つける必要がある。
イーサリアムは、多くのベンチャーキャピタルが支援する方向性とは異なる道を歩んでいる。
ブテリン氏は、業界のトレンドがカストディ型のステーブルコインや中央集権的なDeFi構造に向かっていると指摘した。
その上で、イーサリアムは権力の集中を打破し、個人の主権を確立するという本来の使命に注力する姿勢を鮮明にしている。
同氏は現在の状況を「暗号資産カジノ」や「銀行モデル」と対比させた。
分散型ステーブルコインは、短期的な金融商品ではなく、長期的な通貨主権のための重要なインフラであるべきだという考えを示している。
2つ目の課題として、同氏はオラクルの設計における問題を挙げた。
オラクルとは、ブロックチェーン外部の情報を内部に伝える仕組みのことだ。
ブテリン氏は、真に分散化され、巨額の資金を持つ主体によって操作されないオラクルが必要だと説いている。
現在の仕組みでは、オラクルが資金力によって買収されるリスクがある。もしオラクルが操作されれば、プロトコルは防御のために高いコストを支払うことになる。
これは攻撃と防御が単なる資金力の競争になることを意味し、同氏はこれを「行き止まり」と表現した。
このような構造では、ユーザーを守るための非対称性が機能しない。
ブテリン氏は、これが自身が「金融化されたガバナンス」に反対し続ける主な理由の一つだと説明した。プロトコルが自己防衛のためにユーザーから高い価値を搾取するような事態は避けるべきだという。
一方で、同氏は中央の管理者が存在しない組織形態であるDAOを完全に見捨てるつもりはないとも付け加えた。
重要なのは、資本による捕獲に耐性を持つ設計を追求することだ。技術的な革新によって、単なる修正ではない根本的な解決策を見出す必要がある。
3つ目の課題は、イーサリアム自体のステーキング利回りがステーブルコインの普及を阻害している点だ。
ステーキングで得られる利回りが存在するため、利回りを生まないステーブルコインを保有する魅力が相対的に低下してしまう。
ブテリン氏は、たとえ数パーセントの差であっても、リターンが劣ることはステーブルコインにとって不利になると指摘した。この競争環境を解決するために、同氏はいくつかの具体的なアプローチを提案している。
一つの案は、ステーキング利回りを「アマチュアレベル」とされる0.2%程度まで大幅に引き下げることだ。また、リスクプロファイルの異なる新しいステーキング区分を作成することも選択肢として挙げられた。
さらに、スラッシング(罰則)のリスクと担保の使いやすさを調整するメカニズムの開発も視野に入れている。
ステーブルコインが固定されたイーサリアムの量だけで裏付けられるわけではない点にも触れた。
急激な価格変動が起きた際にも、再調整が可能である必要がある。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。
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