2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。
Key Notes
- カルダノ財団は2024年末時点で6億5910万ドルの総資産を保有し、その76.7%がネイティブ通貨ADAであると報告.
- 財務報告はブロックチェーン基盤のツール「Reeve」を用いてオンチェーンで公開され、透明性と検証可能性を確保している.
- エコシステム成長に2210万ドルを配分、ChangハードフォークやIBC互換性などの主要な技術開発を推進している.
スイス拠点の非営利団体カルダノ財団は10日、2024年の財務インサイトレポートを公開した。
2024年12月31日時点での総資産は6億5910万ドル（約968億円）に達した。
資産構成の大部分は暗号資産（仮想通貨）で、ネイティブ通貨であるカルダノ（ADA）が76.7%、ビットコイン（BTC）が14.9%を占めている。
残りの8.3%は現金、現金同等物、および金融商品で構成される。
財団の主な収入源はステーキング報酬で、保有する5億9920万ADAから1710万ADAの収益を獲得した。
資産配分とエコシステム投資戦略
財団は2024年にエコシステムの成長に2210万ドルを配分した。
この投資は運用の安定性向上、教育、普及活動の3つの主要分野に振り分けられている。
具体的な取り組みとして、チャン・ハードフォークの技術開発支援、ブロックチェーン間通信プロトコルへの対応、オープンソース開発団体PRAGMAへの支援などが実施された。
これらの技術革新により、カルダノの分散型ガバナンスとブロックチェーン相互運用性が強化されている。
また、普及活動として1500万ドルを費やし、デジタル弾道識別システムや不動産登記などの実証実験を進めている。
ブラジルの国営石油会社ペトロブラスやFCバルセロナといった著名な組織との提携も含まれる。
透明性の確保と将来戦略
今回の財務報告は、ブロックチェーン基盤の透明性ツールReeveを使用してオンチェーンで公開された。
これは、検証可能な情報開示に対する財団の姿勢を示すものである。
内部運営には710万ドルが充てられ、ガバナンス、法務、インフラの整備に投資された。
この支出は、長期的な持続可能性を目指す財団の戦略を反映している。
フレデリック・グレガード最高経営責任者は、透明性は我々の価値観の中核をなすものだと述べ、財団のオープンソース哲学における説明責任の重要性を強調した。
財団は2023年の4億7824万ドルから約38%の資産増加を達成しており、これは主にビットコインとADAの価格上昇によるものとみられる。
レポートでは将来の予算や新しい仮想通貨の売却計画については言及されておらず、市場状況に応じた柔軟な対応を重視する姿勢が示されている。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。