香港大手銀行、BNBチェーンで38億ドルファンドをトークン化へ

On 10月 16, 2025 at 3:57 pm UTC by · 1 min read

招商銀行国際は、38億ドル規模のマネーマーケットファンドをBNBチェーン上でトークン化。金融機関のブロックチェーンを本格化。

招商銀行の香港子会社である招商銀行国際資産管理は15日、CMBインターナショナルUSDマネーマーケットファンドをBNBチェーン上でトークン化し運用を開始した。

運用資産は38億ドルを超える。

ファンドはCMBMINTおよびCMBIMINTトークンを介して提供され、技術支援はDigiFTとOnChainが担当する。

2025年10月時点でブルームバーグのアジア太平洋地域パフォーマンスランキング1位に位置する。

機関投資家向けRWA商品の展開が進む背景

今回のトークン化は、BNBチェーンが持つ拡張性の高いインフラと低い取引手数料を活用し、ファンド管理の効率性と透明性を向上させる。

従来の金融チャネルでは数日を要した決済が即時実行可能となり、運用コストの削減も実現する。

CMBインターナショナルのアダム・バイ資産管理責任者は、DigiFT、OnChainとの協力により、マネーマーケット戦略を安全かつ法令遵守の形でより広範な投資家基盤に展開できると述べた。

同社は、8月に将来性が高いソラナ(SOL)のブロックチェーンでもトークン化しており、複数チェーン展開により流動性と投資家へのアクセスを拡大する戦略を推進している。

香港取引所のデータによると、ファンドの運用資産は2025年4月の29億ドルから8月には36億ドルへと着実に成長を続けている。

DeFiプロトコルとの統合で活用範囲が拡大

CMBMINTとCMBIMINTトークンは、Venus ProtocolやListaDAOといったBNBチェーン上のDeFiプロトコルと統合される予定となっている。

これにより投資家は、担保付き融資やイールド戦略など多様な運用手段での活用が可能となる。

BNBチェーンのサラ事業開発責任者は、規制に準拠した金融商品がブロックチェーンの拡張性とエコシステムの広がりを活用できることを示す重要な協業だと評価した。

同取り組みは、Franklin TempletonやSecuritizeなど大手金融機関がBNBチェーンでトークン化商品を展開する動きに続くものとなる。

アジアの金融機関が規制遵守を維持しながらブロックチェーン技術を採用し、伝統的金融商品と分散型ネットワークを統合する流れが加速している。

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